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ベッドルーム出て風呂場に俺も入ってって
後ろから抱きしめるようにシャワーヘッド握ってるAの右手の薬指を撫でる
あの頃渡せへんかったちゃっちい指輪
再会して直ぐのライブのオーラスの後
俺なりのケジメとして渡した指輪
あの後なんべんももっとええやつ買おって言う俺に対して
Aは頑なに「これがええの」って言うて買わしてくれへん
「侯くん...時間...」
って俺の腕の中で身をよじってほんまに困ったように俺を見上げる
しゃあない仕事は大事やからな
Aにチュッと音をたててキスをしたら俺の腕の中から解放する
名残りおしそうな表情しながらそれでも慌てて出ていくA
俺はシャワーを浴び終わって止めたら
脱衣場でドライヤーの音させとるAに向かって
「今日終わったら店行くわ」
「指輪買いに行こ」
そう言うたら
「もぉなんべん言うたら分かるん?」
「指輪はもぉ貰ろてるから要らん言うてるやん」
「それに今日は私ちごて侯くんの誕生日やん」
って返事が返ってきた
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作者名:UTA | 作成日時:2019年5月8日 19時