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ドアに手をかけて一瞬の躊躇いの後思い切って開ける



「いらっしゃいませ」



あの頃と同じ...いや...あの頃より落ち着いた大人な声で迎え入れられる

床から俺の方に顔を上げたあいつの目は

まん丸に見開かれてて...


けどそれも一瞬で



「どうぞこちらの椅子におかけください」



って綺麗な笑顔で促された


俺の後ろに立って鏡越しに俺とちゃんと目を合わせて



「今日はどうされますか?」



って聞いて来る彼女の笑顔は

俺の知っとる

俺の好きな笑顔とは

似とるけど違うもんやった


何やったら時間かかる?

それまで何にも考えてへんかった頭フル回転させて



「金髪に...」

「ちゃんとブリーチしてから金に...」



俺の記憶辿って若気の至りの自分でする金パやのうて

ヤスや大倉が綺麗に金パしてた時に

「めっちゃ時間かかんねん」って言うてたん思い出して言う


俺の首にケープ巻きながら



「お時間も料金もかかりますがよろしいですか?」



って関西訛りのまるで無い言葉のあいつが聞いてくる



「大丈夫...です」



そう答えたら白いケープから黒いケープへと付け替えられた


俺の髪にブリーチ剤を塗るこいつは黙ったまんま

あの頃の精一杯に塗りたくったんとは違う

薄い化粧が逆にこいつの綺麗さを際立たせとって

俺は鏡越しにその横顔をじっと見つめとった

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作者名:UTA | 作成日時:2019年5月8日 19時

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