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元々それほど好きでは無かったけれど大人になればなるほど出される事が増えていつの間にか飲めるようになっていたと言うコーヒーと
体の事を考えてるとはおよそ思えない休みの日はグラスに注ぐ事もないまま呑んでいるワインと
元々が少食の上に菓子パンでも惣菜パンでもない表面は少し固めで中は柔らかい独特なパンを食べて
部屋のあちこちにイーゼル立てて その前に挑むような瞳で座っている
その瞳にはきっとそこに置かれた真っ白なタブローに色々な色が踊っているように見えているんだろう
オシャレで無い赤茶に染めた髪と髭も相まって
演じるはずのはるか前の時代を生きた人が憑依したような
彼であって彼で無い
そんな彼を名前で呼ぶ事もはばかられ
そんな彼が彼で無いような日々は彼が子どもたちと呼ぶ小さな守るべき命の前ですらいつもの彼に戻ることが無く
いつもと様子の違う彼に戸惑い必要以上に甘えて鳴いてみたり彼の行動を所在なげに見つめていたりしていた
そして私は
私の家になったはずのこの部屋であの子達以上に息をひそめて暮らしていた
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作者名:UTA | 作成日時:2021年9月11日 5時