耳元で歌わせて (赤) 7

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外はもぉ真っ暗で

少し先の角の街灯の下

四人が揃って振り返りながら手を振ってくれた

俺とAちゃんも手を振って四人を見送る


リビングに戻るとAちゃんは俺と視線を合わすことなくキッチンへ

けど何かせんなんことがあるわけやのうて

ただ意味もなく冷蔵庫を開けたり閉めたりしとる


俺はゆっくりとキッチンに入ると



｢Aちゃん？｣



って声をかける


Aちゃんはビクッってなったと思たら

冷蔵庫のドアを開けたまんま固まった


ゆっくりとその背中に近づいて

背中を向けたまんまのAちゃんの左耳に口を近づけて



｢シャワーしてくるし｣

｢二階でええ子で待っといて｣


｢勝負下着みせてな？｣



って囁いてから真っ赤になった耳にチュッと音をたててキスをして

頭をぽんぽんしてからシャワーに向う


いっつもは先にお湯はって俺が風呂入って片付けた後Aちゃんがシャワーする

けど今日はAちゃんは夕方シャワーしてるし

俺もお湯はったりせんとシャワーだけを慌てて浴びる


シャワーしながら今までの事...今日の事をふりかえる


不安にさせてた事謝って

これ以上無いくらい優しいして


で...明日は...

Aちゃんとちゃんと向きおうて話をしよう

また泣かすかもしれんけど

ちゃんと知ろう...


そう決めていつもは水滴拭きあげてから上がるけど

その時間も惜しんで換気扇だけ回して上がる


髪もざっくりとだけ乾かして歯磨きして

リビングの電気が消えてるん確認して冷蔵庫から水のペットボトル出したら二階に上がる


ドアの前で持って上がってきた水を飲んで

大きく深呼吸してからドアを開けた

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