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俺はそんなAちゃんの小さな手をもう一度捕まえてそっと広げる


Aちゃんの気持ちを全部言うて欲しいわけやない

俺はAちゃんの小さな手をもう一度捕まえてそっと広げる


言いたない事は言わんでええし

言うてもろたとこで

冷たいようやけど

Aちゃんの家族の事に俺が踏み込んで口を出すんは違うと思うし

俺の言葉なんてAちゃんにとって気休めにしかならんくて

ほんまにはなんの救いにもならへんのやとも思う


けど

Aちゃんがどうしようも無くなった時に

気持ち吐き出せるエチケット袋でありたいと思う


何も関係あらへんしょうもない話でもええねん

それでAちゃんの心にほんのちょっとでも余裕ができたらええなぁって思う

〜終〜→←6



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作者名:UTA | 作成日時:2021年2月27日 5時

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