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あの日から別々に過ごしとった間のこと
それから
あの日より前の事
ほんまにゆっくり穏やかにいっぱい話をした
Aは
こんなご時世で前のように病院に出入りができひんよなった上に
あの日崩していた体調がなかなか元には戻らんくて
自分から希望を出して配属を変わったらしい
今は定時で帰れる事の方が多くなってきちんと栄養を考えて自炊しとるから
あの頃自分でも怖いくらいの勢いで減ってっとった体重もやっと元に戻りつつある
逆にこのまんま太ってしまわないか心配
そう言うてわろてたけど
Aが痩せてとった事に気がついてへんかった俺はまた謝るしかできひんかった
けど
そんなふうに謝る俺にAは謝って欲しくって話したんじゃないって怒るから
また「すまん」って言うてしもて
苦笑いのAが
「しんちゃんの方が自分でどうにもできなくて大変だったでしょ」
「流れに身を任せながら自分を･･･自分の行く先を見失わないって
想像するのも難しいほどつらいもの」
って言うてくれて
ああ
あの頃の俺は･･･俺らはしんどいって言う事すら出来んかってんな
俺ら頑張ってたやんな
ってちょっと泣きそうになってしまった
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作者名：UTA
| 作成日時：2021年1月24日 22時
