お誕生日(青) (ページ8)

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私のその答えに

「お前っ」

「寝てたって」

「俺がどんだけ心配した思てんねん！」

普段穏やか過ぎるくらいに穏やかな章ちゃんが声を荒らげる

「それになんでここにおんねんなっ」

章ちゃんの剣幕に押されながら

それでも

精一杯震える声を絞り出して

「･･･だって」

「･･･ずっと仕事忙しくて･･･」

「･･･あんまり寝てなくて･･･」

「･･･でも･･･」

「･･･ご飯･･･作りたくて･･･」

そこまで言って

床に放置されたエコバッグとケーキの箱に目をやる

章ちゃんも私の視線を追うように視線を動かすと

私の肩から手を離して自分の頭をガシガシと掻いたら

ゆっくり立ち上がって

エコバッグの中を覗き込む

「･･･誕生日･･･」

「お祝いしたくて･･･」

いい歳して

べそかきながら

たどたどしく話す私を振り返ると

「･･･ごめん･･･」

と一言章ちゃんが呟いた