お誕生日(青) (ページ7)

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痛いくらいに抱きしめられて

「LINEも全然既読付かんし」

「電話しても取らへんし」

「Aんち行ってもおらへんし」

「挙句に繋がらへんよなってまうし」

「探さな思てもどこ探してええか分からへんくて」

「なんか大変な目に合うてるんちゃうかって」

「ほんま生きた心地せんかった」

いつもは言葉を選びながらゆっくりと話す章ちゃんが

びっくりするくらい

一気にまくし立てる

しっかり抱きしめられているから

章ちゃんの顔は見えないけど

私の背中に回された手も

その声も

私が苦しくなるくらい震えている

章ちゃんはそれだけ言うと黙って私の事を抱きしめていて

私はその背中に腕を回すこともできなくて

ただじっとしていた

暫くしたら突然離れて

私の肩をガシッと掴んで私の目を真っ直ぐに見つめる

「LINEする言うたやん」

「既読も付けんと」

「電話も出んと」

「なんなん？」

言葉はキツイけど

真っ赤な目をして今にも泣き出しそうな章ちゃん

「･･･ごめん･･･」

「･･･寝てた･･･」