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人が近づく気配がしたと思たら

ふわりと抱きしめられた



「なんちゅう格好でお出迎えやねん」



大好きな匂いに包まれて

少し笑てる

大好きな声



「すばるくん...」

「すばるくん」

「すばるくん!」


震える声で名前を呼ぶ

うまく動かせへん体を無理やり動かして

その背中に手を回す



「そやで?すばちゃんやで?」



耳元で囁かれる優しい声



恐怖でガチガチやった体から力が抜ける



「やっぱ泣いとった...」



背中に回されてた手が両頬に移って

親指で目の下の隈を撫でながら

そうすばるくんが呟いたと思たら

噛みつくようなキスをされた


何度も何度も

私の想いが言葉になる前に

全部すばるくんに吸い込まれていく


そのまんまベッドに押し倒されて

またキスが振ってくる


泣き続ける私の涙にも口づけて



「鼻水拭こか」



そう言うてくすくす笑いながら

枕元のティッシュに手を伸ばした


子供みたいにすばるくんに鼻水拭かれて



「朝からセクシーやなぁ」



って言われて

着替えの途中やった事を思い出した

えっ?何時?

目覚まし時計に目をやる

あかんやん

いっつもやったら家出る時間やん

会社!


すばるくんを突き飛ばして

ベッドから飛び起きる



「いったぁ」



って全然痛そうやないすばるくんが

笑いながら言うてくるから

顔だけ振り返って

睨んどいたる

7→←5



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すう(プロフ) - 泣きました。私もあのグローブに目が留まったから。そして少し寂しくなったから。五人と一人と一人をあの頃と同じように好きです。 (2020年12月31日 17時) (レス) id: 0e5565d901 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:UTA | 作成日時:2019年2月14日 0時

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