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家にAちゃんがおるんが嬉して
みんなにからかわれるん覚悟で手ぇ繋いでリビングまで行った
いっつもやったら絶対恥ずかして嫌がるAちゃんも
キュッて俺の手を握りしめてきて
そのまんまリビングに入っても誰も何も言わへん
肩すかしな感じが妙に居心地悪て
けど
みんなの視線の優しさが心地良くて
不思議な感覚やった
リビングはカレーのめっちゃええ匂いがしとった
キッチンに琴音ちゃんが立ってカレーをあっためてくれとって
テーブルの上には色々なデリが並んどった
「ごめんね」
「すばるくんがカレー作ってくれとるん知らんかったし」
「病院からの帰りにAと色々買うてきてしもたん」
「組み合わせちょっと変やけど」
そう琴音ちゃんが言う
「そんなん全然ええよ」
「Aちゃんが病み上がりやから作らんでもええようにって思ただけやし」
そう言うたら横に立っとったAちゃんが
俺の顔を覗き込むように見てきた
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年3月4日 19時
