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Aちゃんは真ん丸な目をして固まってもおてて
その顔がたまらんほど可愛くて
飛びつくように抱きしめる
そして
Aちゃんの耳元で
「おかえり」
って囁いたら
俺の背中にAちゃんの腕が回って
「ただいま」
って言うてくれた
「やっと言えた･･･」
そう思わず漏れてもた俺の声に
Aちゃんがぎゅっと俺のシャツを握りしめて
小さく頷いてくれる
そんな当たり前やけど
特別な事が嬉しくて
ぎゅうって力を込めて抱きしめた後
惜しいけどその体を離す
次にゆっくりと唇を重ねた
そっと離れておでこくっつけて二人して笑う
甘い二人の世界･･･
もお一回と顔を傾けた瞬間
リビングから
「いちゃついとらんとはよ来んかい」
ってヒナの叫び声と
他の三人の笑い声が聞こえてきた
その瞬間
甘い空気がパチンって音を立てて消えてもて
Aちゃんと顔見合せて
苦笑いしながらリビングに向かった
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年3月4日 19時
