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甘すぎる時間のあと息を整え余韻に浸る間もなく
二人して腹がなって
さっきまでの甘さが嘘みたいに
二人して笑って
さっさとシャワー済ませたら
二人して
隆平の作ってくれた飯を食うた
腰は抜かさへんかったけど
めちゃめちゃ旨て
いっつもからは考えられへんほど食うてもた
作ってくれたんやから洗い物くらい思て
「ゆっくりしとき」言うたのに
隆平が「かっくんの傍にひっついとれる方がええんやもん」
って言うて一緒にしてくれた
で今は
俺セレクトの隆平の誕生日会
ケーキにつまみにお酒
けどそっちには目もくれず
緊張で甘い言葉のひとつも言えんと
ぶっきらぼうに「誕プレ」「やる」って片言の台詞吐いて隆平の手掴んで
俺がはめてやった指輪を撫でたり
灯りに掲げたり
きゅっと握りしめて胸にかかえこんだら蕩けそうな笑顔で
頬を伝う涙を隠そうともせずに
綺麗に笑うあいつの肩を抱いて俺の方へと抱き寄せる
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年1月30日 7時
