検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:43,102 hit

317 ページ22

ゆっくりと顔を離すと握ったまんまやった手を俺の喉に持っていく

そして

小さな小さな声で 護り歌を歌い始める


俺の喉に触れていたAちゃんの指がピクリと反応する

俺はAちゃんの目を真っ直ぐ見て

聴こえてへんくても届くように

優しく

できるだけ優しく歌い続けた


何回繰り返し歌とたやろ

眠ることを拒絶しとったAちゃんやったけど


ゆっくりゆっくり

長い瞬きを繰り返しとったAちゃんの瞼が閉じられて

規則正しい息がきこえてきた


それでも暫くは歌うことを止めれずにいた


廊下が騒がしなってドアを小さくノックする音がしたら

さっきの看護師さんと違う若い人が食事を持って入ってきた



「あっ眠れたんですね」

「一応食事を置いて置きますけど無理に起こしたりせんと寝させてあげてください」



そう言うてサイドテーブルに食事を置いた

318→←316



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
280人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:UTA | 作成日時:2019年11月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。