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シャンプーを終えてベッドに移動してホットタオルで首のマッサージを始めてもヤスくんは黙って目を閉じていた
カチカチの首を終えて
次に顔にホットタオルを乗せて
固く固まった頬の筋肉のマッサージを続けるうちにピィピィと規則正しい息がきこえてきて
マッサージが終わってもその規則正しい息は続いていた
次に仕事や予定がある時はいつも何時にはここを出ないといけないって事を伝えてくれるから
今日は何も言わなかったということは
時間に縛られた予定は無いって事だと思って店の照明をおとして
横になった体にふわっとブランケットをかける
使った道具を音をたてないように気をつけながら片付けて
全てを終わらせてもまだピクリとも動かないヤスくん
よっぽどお疲れなんだなぁと思いながらベッドの横に椅子を持ってきてレジの棚から出してきたプレゼントを膝に置いて座る
いつものように綺麗に整えられた眉毛とキチンと切られた爪
でも隠しようのないくらいの隈
眠る時間もないくらい忙しかったのかな?それとも寝れなかったのかな?
スースーと聞こえる息を聞きながらヤスくんの顔を見つめていたら涙が出てきた
どうかもうこれ以上辛い思いをさせないでください
どうかヤスくんが自分にもちゃんと優しくできるようになりますように
そう祈りながらヤスくんを抱きしめたい衝動と共にもう何年も押し殺してきた思いにまた蓋を重ねる
そっとおでこに張りついていた髪を横に流しながら
「髪のびたね」「でもこの髪型ならヒゲはない方が・・・」
「私は好きだな」って呟いた
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作者名:UTA | 作成日時:2019年9月11日 14時