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車に乗り込んでおじぃちゃんちを出る時に

おばぁちゃんが子供ん時とおんなしように

おばぁちゃんお手製のポチ袋に入ったお年玉を

俺とAちゃんに渡してくれた

断わる俺らに

「二人で何か美味しいもん食べ」

ってじぃちゃんらとおんなしこと言うて

その後ろでおとんも笑ろて頷いてるから

二人で「ありがとぉ」言うて受け取って車を出した



「付きおうてくれてありがとぉ」

「疲れたやろ?」



そう助手席に座って貰ったポチ袋を大事そうに撫でてるAちゃんに声をかける



「こんな賑やかで楽しいお正月久しぶりやったし楽しかった」

「すばるくんが小さい子供みたいに扱われるんも見ててほっこりしたし」


「こっちこそありがとぉ」



そぉ応えてくれた



運転せんなんから前を向いたまんま



「なぁAちゃん?」

「婚姻届のもぉ一人の証人なんやけど」

「Aちゃん誰かお願いしたい人おる?」



そう切り出す



Aちゃんは少しも考えんと



「村上くんか 横山くんにお願いするんか思てた」



って答えるから



「Aちゃんさえ良かったらマスターにお願いしよかと思うんやけど」

「どぉやろ」



そう言うたら

少しの沈黙の後

「...ええの?...」って聞いてきた



「もちろんええよ」

「ってかそれが一番しっくりくる気がして」



そう言うたら



「ありがとぉ」

「連絡してみる!」



って早速スマホ取り出して電話かけとるし

しばらく楽しそうに報告したり話したりしとってから電話を切ったら

直ぐに俺の方向いて



「おめでとぉ良かったなって言うてもろた」

「証人も明日から店開けるし開店前なら大丈夫やって」

「千歌ちゃんが後ろで私がなりたいのに仕事やぁって叫んでた」



くすくすほんまに楽しそうに話すAちゃん

その表情を想像するだけで幸せな気持ちになる

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UTA(プロフ) - めちゃさん» ありがとうございます。コメントすごく嬉しいです。甘いすばるくんに恋してくださいませ。私生活がバタバタした上に体調的にもキツくて更新が滞っていました。脳内ではこの話以外にも妄想炸裂なのでこれからも書いて行きたいと思います。お付き合いくださいね (2019年7月30日 13時) (レス) id: 916009774d (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - 毎日更新されていた時は毎朝起きてベッドの中で見るのが楽しみでした いつの日からか更新が途絶えて寂しかったですが待っていてよかったです。少し大人しすぎるすばるがむず痒くではありますがとっても穏やかな時間の中のお話でとても好きです。 (2019年7月30日 12時) (レス) id: 4322b64262 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:UTA | 作成日時:2019年7月18日 19時

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