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43話 ページ50

Asaid





私のお粥を食べた神威。咄嗟にとはいえ、私も女だから “ 間接キス ” の一つや二つ気にするもので




「…そのスプーンどうするの?」



「え、どうするって?」



キョトンとした顔で私を見る神威
…何も気にしてないのか



「だから…それ、神威の口付けちゃったし」



スプーンを指差しながら言うと



「気にしてるんだ?ふーん、意外と初心だねAちゃん」



ニヤァと笑う神威に苛立ちながらも、別に。と冷たく返す



「なんだ、面白くない」



まぁ、良いならさっさと食べて早く回復してよね
なんて言いながらお粥を掬ったスプーンを、ニコニコしながらまた口元へ持って来る

これ嫌だなぁ。けど阿伏兎が折角作ってくれたし、神威の言うとうり、何より仕事を早く手伝わないと…



「ぁー……」



「あーん。どう、美味しいでしょ?」



なんて、さも自分が作りました。と言っているように聞いてくる



「あんまり味わからないけど、美味しい…」



「味わかんないの?これは大変だな〜」



呑気に言いながら、また掬ってあーん。と持って来る神威
…それ普通に恥ずかしいの分からないのかな



「ぁー……う"ぅゴホ」



急に噎せ返った



「何、どうしたの?」



そう笑いながら聞いてくる。性格悪いの見え見え何だけど、ムカつくな

はぁーー、神威と居たら疲れる…



「もー良いから早く食べさせて」



「我儘だなァ」


ーーーーーーーーーーーーーーー
続編いきます

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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時

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