28話 ※読まなくても大丈夫です。 ページ34
その頃、鬼兵隊の宇宙船は高杉一人だけを春雨の母船に残したまま地球への帰路についていた。
「フーー…」
高杉に寄り添って行く鬼兵隊の紅一点「紅い弾丸」来島また子
「宇宙っていうのはどうも苦手ッス、あっちもそっちも真っ暗で前に進んでるんだが、後ろに進んでいるんだが分からなくなるじゃないッスか。晋助様、私達ちゃんと前に進めているんスかね。御免なさいこんな事言って、何だか最近ちょっと不安で」
「…前も後ろも関係ねェよ、行く先を見失っちまったら俺の背中を探せばいい」
「…!!」
「地の底からだろうと雲の上からだろうと俺がお前を必ず目指す所まで連れて行ってやる、何も心配は無い俺を信じてさえ居れば「うぇぁぁぁぁぁぁ!!!!晋助様ぁ!!私っ、私一生貴方に付いて行くッスゥ!!!」
そう言い高杉に抱き着くまた子
「俺達の目的は一緒だ、共に行こうじゃねぇか。さァ、ここに署名を…」
何処からともなく、高杉は紙が挟まったバインダーを出し、それを見るまた子
「大江戸青少年健全育成条例改正案反対ィィィ!!!表現を律する暇があるなら己の心を律する術を覚えよ!漫画もアニメも無い時代からロリコンは存在しているんだァ!!受け入りする心を育むのが大前じゃ無いのか!因みに私はロリコンじゃあ無いフェミニストでぇす」
カチカチ……
バンッバンッバンッバンッ!!!
「っヴゥ゛ン…万斉先輩、晋助様は?」
また子は鬼兵隊所属の剣豪であり、「人斬り万斉」の異名を持つ河上万斉に高杉の居場所を聞く
「提督に用があるとかで、母船に残ったでござる。拙者らは先に江戸へ帰れと」
「用ってなんスか」
「はてさて、検討も付かぬでござる」
「何だか嫌な予感がするッス、やっぱり春雨と手を組んだのは間違いだったんじゃないッスかね」
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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時