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貴方side



どれ位時間が経ったのかも分からなくなった


ただ何も考えず、ずっと母さんの隣に居た

父さんはもう、顔がぐちゃぐちゃでよく見えない



雨が激しく降ってきた



でも雨とは違う音がする



人が歩く音




家の玄関に止まった私と同じくらいの影が見える




「誰か……っ、血…?!なんで」



男の子だった、これを見てかなりびっくりしているようだ



ぼーっとその子を見ていると



「……独りなの?」


そう聞いてきた



「うん…父さんも母さんも殺されちゃった」


するとその子はゆっくり近付いてきて


「…お前が良いなら、俺のところにおいでよ
ずっとここで独りなんて寂しいだろ?」


「え……」






絶望しかない私に希望を与えてくれた


彼の名前は神威という。

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作者名:まひろ | 作成日時:2017年10月31日 1時

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