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あの時の翔太は、今思い出してもぞっとするくらい、弱っていた。
蓮が産まれてから、子育てが忙しいとあまり会ってはいなかった。むしろ、会いに行こうとするとやんわり断られていた。
だから、久しぶりに翔太から連絡があった時は本当に驚いた。
部屋に行ったら、沙耶ちゃんは過呼吸気味にパニックを起こしていたし、蓮と翔太は居ないし。
「沙耶ちゃん、蓮の事、愛せている？」
「...可愛いのに、苦しいの。思い通りにいかないの。
このままじゃ私、またあの子を...！」
見ていられなかった。
病院から戻った翔太は、部屋の真ん中でぽつんと座り込んでいて。
そのまま消えてしまいそうだった。
親権のことや養育費のこと、色々あったけど、離婚届を提出した翔太は、少しだけスッキリとした顔をしていた。
「蓮は俺が育てる」
って、父親の顔をしていた。
それからすぐに翔太を病院へ連れて行った。
過労と軽い栄養失調。
あの華奢な身体では、背負うには大きすぎたんだ。
その頃から、俺はこの困った幼馴染を絶対に守ってやるって決めた。
それからはもう大変。
ふっかや照、佐久間に手伝って貰いながら翔太の生活改善と蓮のお世話をした。
蓮が泣くとすぐに反応してあやしにかかる翔太を引き止めて休憩することを覚えさせ、食事を拒もうとすると蓮のためだと理由を付けて食べさせ。
面倒だとは全く思わなかった。
それは、誰よりも翔太が、前を向いていたから。
上手くいかないことがあっても絶対に、諦めようとしなかったから。
「これじゃ蓮を守れない」「俺がたった1人の親なんだから」
今でもこの思いは変わらないはずで。
翔太はことある事に、俺がママもパパもやってやるんだ、だから俺の事をパパじゃなくて翔太って呼ぶのは好都合なんだと言っている。
彼女を救えなかったことや蓮を危険な目に遭わせた罪悪感や償いの気持ちは、今も翔太の中に根強く残っているみたいなんだ。
「おいちょっと蓮！待てって、服着なさい！」
「きゃははっ！あちゅいもんね〜だ！」
風呂上がりの追いかけっこも、様になってきたみたいだね、なんて。笑
「きゃあ〜！りょーた！たしゅけてえ〜」
「お、涼太のとこにきても無駄だぞ〜？笑」
「わ！ちゅかまったあ！」
まあ、1人じゃなくて俺にも頼りなよ。
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こーちゃん(プロフ) - わたがしさん» こちらこそお読み頂きありがとうございます！大変遅くなってしまいすみません、、、楽しんでいただけていれば幸いです！ (2023年1月2日 9時) (
レス) id: d698c39c36 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - リクエスト、書いていただきありがとうございました！蓮くんが終始可愛かったです！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page41 id: 4da5866121 (このIDを非表示/違反報告)
すっち - 保育園から友達に手を出したと呼び出しが。相手の親にも責められ、翔太くんは謝るように促すが頑なに謝らない蓮くん。しかし家に帰って話を聞くと、大事な友達であるラウちゃんが悪口を言われているのをみて助けたかったからやってしまった…というお話が読みたいです！ (2022年11月8日 1時) (レス) @page33 id: f1612d84db (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - 翔太君が仕事も育児も忙しくて、自分に余裕がなくなり、自宅で熱を出して倒れてしまうお話が読みたいです。蓮くんが倒れた翔太君を見て、頑張って舘さんに電話をして助けてあげるみたいな描写があると嬉しいです！ (2022年10月22日 21時) (レス) id: 4da5866121 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃん(プロフ) - しろさん» リクエスト&お読み頂きありがとうございます！！これからも面白いお話書けるように頑張らせていただきます！ (2022年10月11日 0時) (レス) id: d698c39c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こーちゃん
| 作成日時：2022年9月26日 22時
