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#26 其の姿を 【綾辻行人】*リク* ページ38

薫様、リク有難う御座います!!
文マヨのイベ最終日と某イカゲームのフェスが被った事なんて信じない((
そしてテスト迄あと5日と云う事も信じない( ・∇・)(おい)


がちゃ、と扉を開けると其処には、数日振りに見る彼の姿があった。

心地良い昼下がりの日光が射し込む窓辺で本を読む彼は端整に作られた人形の様に美しく、燻んだ琥珀色の髪が日光に反射してきらきらと輝いていた。綴られた文字をなぞる瞳は硝子細工かと思ってしまう程に澄んでいて、見慣れている筈なのに思わず歩みを止めてゆっくり眺めてしまう。

「…行人さん。只今帰りました」
すると行人さんは本に視線を落としたまま口を動かして『ああ、御帰り』とだけ云い、隣に置いてあった珈琲を一口啜った。

珈琲の香りが部屋に広まり、そして沈黙が訪れる。
………ここ数日ずっと寝ていない恋人を労う気持ちは此の人に存在しないのだろうか。

「行人さん、私、ここ数日ずっと寝てないです」
『そうか。其れは善かったな』
「………」

うぅん、やっぱ人形じゃないのかな此の人。

…まあいいや、諦めて寝よう…と行人さんの前を通り過ぎようとした其の時、ちら、と行人さんが此方に視線を移す。

「…如何したんですか」
『充電だ。…A』
そう云って本を置くと、腰に手を回され行人さんの胸に顔を押し付けられる。
「んえ!?あ、一寸行人さん」
『大人しくしてろ…』
その言葉に負け、抵抗をやめると久々に感じる行人さんの薫りや体温に安心したのか、一気に眠気が襲ってきた。

『お疲れ様、A。寝るなら此処で寝るのは如何だ?』
頭に乗せられた行人さんの手が私の頭を撫でる。その手付きはとても優しく、瞼が重くなると同時に口角が緩んでしまう。

『…今はゆっくり寝ていれば善い…今は、だがな』
意識が微睡む私には、不幸な事にそんな不穏な言葉は届かなかった。


_______足元で黒猫が、退屈そうににゃあ、と鳴いた。


***************
一体このあと何があったんでしょうね(すっとぼけ)
綾辻先生の飼ってるぬこになりたいです( ^ω^ )
外伝コミカライズいっぱいちゅき…_(:3 」∠)_((

#27 �を抓ってみました。 【澁澤龍彦】*リク*→←駄作者の歓喜の部屋



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(プロフ) - 綾辻先生もっと恵んでください (2023年3月28日 9時) (レス) @page14 id: cfb92708f4 (このIDを非表示/違反報告)
松前菊(プロフ) - フレンド申請させてもらいました!水寿です! (2022年9月3日 17時) (レス) @page35 id: 4c0d3a01c3 (このIDを非表示/違反報告)
くるまぶ - もっと渋澤さんをぉぉぉ (2020年6月10日 20時) (レス) id: 7898e05539 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィオラ - 私もいっぱいちゅき (2020年5月12日 15時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
- 立原君を恵んでください (2020年1月8日 21時) (レス) id: b4dff23058 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒桂野_麻痺 | 作成日時:2018年3月18日 17時

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