きゅうわ。 ページ11
Aside
(怖かった...)
私は朝練のため、早く家を出て歩きながら昨日の事を思い出していた。
顔を合わせるのはなんだか気まずいが、朝練はちゃんと出る。
昨日の帰り、赤葦さんはあえて何も聞かないでいてくれた。
(本当に...迷惑ばっかかけて...こんなんじゃダメだ。)
そう気合いを入れ直し、体育館の扉に手をかける。
ｰｰｰその時。
｢おかしいじゃないですか！！｣
中から怒鳴り声が聞こえた。
(さっきの声は...
山本先輩の声だ。)
山本先輩は多分中山の味方。
けど、それは仕方ない。
仲の良い後輩とあまり関わらない後輩だったら、
もちろん仲のいい方を信じるだろう。
(だから...山本先輩。
...いや、昨日私のことを冷たい目で見た人も、
悪くない。
信頼し合っている部員同士をマネージャーが壊した。
最低だ...私...)
体育館から少し離れた所に座り込む。
ｻﾞｯｻﾞｯ
誰かがこっちに歩いてくる音がした。
｢！...大丈夫...じゃないよね。｣
『...っ研磨...！
...いや、全然大丈夫だよ...！』
研｢何言ってんの。そんな涙出てるのに。｣
気づけば私の頬を涙が濡らしていた。
『えっ...いや、あれ？大丈夫なのに...
止まんないなぁっ...？
ごめ...ん...』
するとふわっと体全体に暖かみを感じた。
研磨がぎゅっと抱きしめてくれている。
研｢泣いていいよ...今俺しかいないし...無理しないで...｣
優しくそう言われて私は大粒の涙を流した。
自分が無力という事を自覚したことが辛かったのか、
部員に責められたのがショックだったのかは
分からない。
『研磨...私、もう泣かない。』
強くなってやる。
中山には負けない！
研｢...わかった。
でも、頼ってね...｣
そう言うとふわっと笑った。
私も研磨から元気をもらい、自然と笑顔になった。
『じゃあ、体育館行こう！研磨！』
研｢うん...｣
ガラッと体育館の扉を開くと、ピリピリとした空気が伝わってきた。
主にクロと山本先輩からだ。
そのまま朝練が始まり、始まる寸前に中山も来た。
猫｢おーい、集合。｣
｢｢｢ウス！｣｣｣
猫｢えーっと、急なんだが、合宿をすることになった。｣
ザワっと辺りがどよめく。
(こんな雰囲気の時に...！？)
｢明明後日から行くからな。
他には梟谷、烏野、青葉城西が来る。
じゃあ準備しとけよ。｣
(((えぇ...)))
監督が出ていったあとの体育館は気まずい空気が流れていた。
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オフトゥン - いつの間にか目の前が霞んでました...とても面白かったです！ (2020年5月7日 19時) (
レス) id: 1ed80ac0bf (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - hikariさん» ごめんなさい！修正しておきます。報告していただき、ありがとうございました！ (2019年10月28日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - さんじゅうよんわの木兎さんの(名前)ではなく、名前ってなってます。 (2019年10月28日 9時) (レス) id: 9040efc7f3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - まっつんエロい@紀和さん» はい！学生です〜！！応援ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！！ (2019年10月23日 17時) (レス) id: 40a00401ba (このIDを非表示/違反報告)
まっつんエロい@紀和(プロフ) - 作者さんは学生さんですか？学生さんでしたら大変ですけど頑張って下さい！ (2019年10月22日 21時) (レス) id: 8195451271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごミルク | 作成日時：2019年9月9日 19時
