苦労の記録１１０ ページ10
「そーいう事だ」
中也さんは資料に目を向けながら確認するように頷いた
潜入捜査。呼ばれたのは私と志賀。
「私と志賀ですよね、どうせ」
「どうせってなんです？」
不貞腐れた様に私が言うと、すかさず志賀が突っ込んできた。
無視して中也さんに続きを促すも、なんだか様子がおかしい。言いにくいことを黙っているような、居心地の悪い表情である。
「いや……手前等だけじゃねぇんだよ」
ふー、と中也さんは息を吐く。
とっても嫌な予感がした。中也さんが溜息をする時は大抵最悪な時だ。
中也さんは苦虫を嚙み潰したように、重い口を開いた。
「潜入メンバーは、お前らと、
…………芥川だ」
「はああああ？！」
久し振りにこんな大声を出した気がする。中也さんに五月蝿ぇと重力で軽く潰された。
だってあの芥川だぞ、かの禍犬だぞ？！
「な、なんで？どうしてですか？！」
「悪い、俺にはどうにもできなかった」
「そんなぁ……！」
「首領直々の御命令だ、受け入れろ」
もはや中也さんは申し訳ないまでの苦悶の表情だった。
本当にどうにもできなかったらしい、私は絶項垂れた。
さしもの志賀も驚いた顔をしてるだろう、と思うが、特に変わった様子はない。
「何あんた、芥川一緒で平気なの？」
「いや……芥川って誰です？」
「そこから？！」
裏社会では有名だろう、と思ったがそこではたと気づいた
ここはまだ原作前なのだと。加えて志賀もマフィアに異動して日が浅い。
「ま、芥川の事は後から分かる。それよりその潜入場所なんだが、」
「どんな人なんです？」
「いやーなんかもう凶暴。私なんか会って早々攻撃された」
「へえ！芥川さんと僕気が合いそうですね〜」
「つぶすぞ」
「聞けや！！」
怒鳴り声にピタリと喋るのを止めて、私と志賀は軍隊のように背筋を伸ばした。
「その潜入場所、服が指定されてんだわ」
「もしかして軍警ですか？」
「ンなわけあるか」
服指定って言ったら警察と消防士と医者と…？数え切れないほどの潜入場所候補が頭に浮かび上がる
病院はやだな、知識ないし。消防士も暑そうで嫌だ。意外性でパイロットとか？年齢で無理か。
あれ？ていうか、そもそも。
「(私たちの年齢じゃ潜入は難しいんじゃあ……)」
潜入先について悶々と考える私に、スッと一枚の紙が差し出される。
「此処だ」
私と志賀が紙を覗き込み、その内容に絶句した。
「え」
「鈴蘭高等学校おお？！！」
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メガネ第2号(プロフ) - かえる。さん» 返信激遅でごめんなさい、更新しました！コメント励みになります、遅筆ですがぜひ最後までお付き合い下さい。 (2022年8月28日 6時) (
レス) id: 652442107f (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - やったー！更新してる！(≧▽≦) (2022年5月24日 21時) (レス) @page46 id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 望務さん» ひい！！嬉しいです。文章少し長くなったりしてうざったいかもしれませんが頑張って書きます！ありがとうございます！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 紺さん» 前々から読んでいてくれていたんですね！出戻り嬉しいです、本当にありがとうございます！コメント励みになります、頑張りますね！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 小夜子さん» 返信遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます、他の作品も読んでくれているようで凄く嬉しいです！文スト4期公開楽しみに頑張ります！ (2022年5月24日 20時) (レス) @page46 id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2018年7月3日 4時
