苦労の記録104 ページ4
───数日後
forest殺人事件首謀者は目出度く私の手で倒され、あの後はマフィアの構成員が回収、そして現在拷問を進めているそうだ
マフィアは仕事が早くて助かる。
この調子であの上司も仕事しねーかな〜!と、その上司の仕事を代わりにしながら思う
コンコン。
ノックの音が昼間のこの部屋に響いた
誰だろう、招集じゃないよね。一応私、休暇貰ってるし。
「どうぞー」
書類から目を離さず適当に対応すると、扉はすぐに開いた。
誰だろ、と書類から目を離し横目で見て、驚いた。
「……志賀?」
「はい、志賀です」
憎たらしい程ピンピンした志賀が、笑いながらそこに立っていた。
私はそりゃもう、目を見開いて、古典的な驚き方をした
だって、あんな毒吸っといたのに、もう良いの?
「え、……早くない?」
不死身か?
「ああ、僕毒には慣らされてるんで〜」
裏社会育ちの闇をサラッと言われた。
だがそれにしても早いな、一週間はいくと思ったんだけど。
なんせ私もあの毒を少し吸い込んだだけで一日中魘されたからな……。
我慢してたら中也さんにバレたんだよなー…
“──おい高橋、これ何本に見える?”
“───3、ですかね…”
“──2だわ馬鹿野郎、手前毒回ってんだろ”
“───え、いやそんな事は”
“──いいから、寝ろ。今すぐ”
あの人そういう所本当に兄貴感強いよなぁ。
しみじみと思い返していると、志賀が私に近づき、書類の一枚をぴらりと掬う。
「というか仕事ですか、これ?」
「そう、仕事。太宰幹部のね」
志賀が同情の目で私を見た。
(本当は志賀にも押し付けたいとこだが、病み上がりな為気が引けた)
太宰幹部の名を出して、そういえばとあることを思い出す。
「志賀。そういやあんた呼び出されてたよ」
「呼び出された?」
「ん。起きたら来いってさ」
「呼び出されたって、誰に?」
私は少し間を置いて、ざまあみろという顔をしてやった。
「だから、太宰幹部に」
「僕パスで」
「ざけんな私はあの人の部下ごとパスしたいんだよ!面会ぐらい我慢しろ」
パス等という舐め腐った志賀の発言を即両断。
志賀が片手で顔を覆い、大きなため息を吐いた。
「……面会で済むと?」
「全く。まぁ、頑張れ」
戦地に行くような茶番をしたあと、志賀は項垂れながら幹部室に向かっていった。
まあ、なんだ、給湯室で愚痴くらいはきいてやるよ。
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メガネ第2号(プロフ) - かえる。さん» 返信激遅でごめんなさい、更新しました!コメント励みになります、遅筆ですがぜひ最後までお付き合い下さい。 (2022年8月28日 6時) (レス) id: 652442107f (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - やったー!更新してる!(≧▽≦) (2022年5月24日 21時) (レス) @page46 id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 望務さん» ひい!!嬉しいです。文章少し長くなったりしてうざったいかもしれませんが頑張って書きます!ありがとうございます! (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 紺さん» 前々から読んでいてくれていたんですね!出戻り嬉しいです、本当にありがとうございます!コメント励みになります、頑張りますね! (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 小夜子さん» 返信遅くなってごめんなさい!コメントありがとうございます、他の作品も読んでくれているようで凄く嬉しいです!文スト4期公開楽しみに頑張ります! (2022年5月24日 20時) (レス) @page46 id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メガネ第2号 | 作成日時:2018年7月3日 4時