苦労の記録１２５ ページ25
｢てゆかマジでごめんね、急にあんな事｣
『あ、いえ…大変なんでしょうし、あの人が言いふらさない様なら別にいいですよ』
｢うん、多分あの子は言わないと思う。そういう子だよ｣
『そうですか…安心しました』
愛想笑いを塗ったくった顔でほっと息をつく
喉を流れるミルクティーの味がしない
ここで疑問。何故私は談笑しているんだ？
そろそろ休憩終わるんじゃないんだろうか、そうなると帰りたいんだが
私は時間を気にして焦っていた
そんな心境は露知らず、先輩はもう少し話を続ける心算らしい。嘘だろ
｢君は何年？｣
『1年生です』
｢へえ、小さいね｣
『よく言われますね』
｢彼氏いる？｣
『お恥ずかしながら居ません』
｢だよね｣
『は？』
あ、やばい。私は慌てて口を噤んだ
聞こえてやいないだろうか、いや聞こえたよな
やっちゃった…今迄我慢して純粋後輩ちゃんキャラ演じてきたのに！
もうこの短気な性格治したい、と自責の念を積もらせる。恐る恐る先輩を見た
笑っていた
｢あはは、変わりよう凄い。俺そっちのが好きだよ｣
腹を抱えて大爆笑してて、笑いすぎたのだろうか、目元の涙を細い指で掬いながら私に言った
瞬間、頭の中で警報が鳴る
これはダメだ！と。
此奴は絶対確信を持って女子を落としに来るタイプだ、こんなテンプレ女たらしキャラ久しぶりに見たぞ！
ガシャンと、心のシャッターを勢いよく下ろした
『…そうですか』
｢あ、信じてない？でも俺ほんと…｣
｢雪也｣
聞き慣れた声が耳に入る
あれ、と勢いよく首を横に向けると、案の定そこには志賀が居た。え、なんで
げ、と顔が思いっきり歪みそうになるのを必死に堪えた。若しかしたらもう歪んでたかもしれない
というか今雪也って言ってたよね、志賀ってこの先輩の知り合いなのかな。先輩の名前など聞いてないが、ユッキーと呼ばれてた辺り、雪也というのは先輩の下の名前と取って問題ないだろう
私の嫌そうな顔を一瞥した後、志賀は先輩に向かって溜息を吐いた
｢雪也が女子に呼び出されたーと思ったら、こんな所でサボりとはな｣
｢あはは、サボりじゃないよーイチャついてんの｣
『…違いますけど』
｢ん？なんか言った？｣
『いえ滅相もない』
｢…。つーか普通に早く帰ってこいよ、皆お前が告白受けたか断ったか気になってるんだとよ｣
｢えーもうちょい話させてよぉ｣
ぶー、と駄々っ子のように唇を突き出す先輩。なまじ顔がいいだけあって可愛らしい
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メガネ第2号(プロフ) - かえる。さん» 返信激遅でごめんなさい、更新しました！コメント励みになります、遅筆ですがぜひ最後までお付き合い下さい。 (2022年8月28日 6時) (
レス) id: 652442107f (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - やったー！更新してる！(≧▽≦) (2022年5月24日 21時) (レス) @page46 id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 望務さん» ひい！！嬉しいです。文章少し長くなったりしてうざったいかもしれませんが頑張って書きます！ありがとうございます！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 紺さん» 前々から読んでいてくれていたんですね！出戻り嬉しいです、本当にありがとうございます！コメント励みになります、頑張りますね！ (2022年5月24日 20時) (レス) id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
メガネ第2号(プロフ) - 小夜子さん» 返信遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます、他の作品も読んでくれているようで凄く嬉しいです！文スト4期公開楽しみに頑張ります！ (2022年5月24日 20時) (レス) @page46 id: 5b50776276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2018年7月3日 4時
