死後、第２ステージは横浜で。

死後のレポート２７ ページ27

皆さんは
地雷、という言葉をご存知だろうか



地雷とは、大雑把に言えば
相手に言ってはいけない話の内容の事

その内容に触れる事を「地雷を踏んだ」とも言う



何故私が突然こんな話をするかというと──








左隣の敦君をチラリと見る
敦君は国木田君を見て考え込んでいる


「うーん…公務員？…お役所勤めとか！」


可愛いな、この野郎見つめ合いやがって
私もなんか言わないとですか。はいはい、言いますよ、無難な答え言ってやりますよ



『んー…ぐ、軍警とか？』
「おしーい、彼は元々教諭だよ、数学の先生」
「昔の話だ、思い出したくも無い」



「(へぇ…なんか凄い納得…)」
『(あ゛ー私も教えられたい)』



一つの台詞に対してこんなにも思う事が違うとは


どーだよ、軍警ならそこから探偵社に引き込まれたのも頷けるしという何という超・凡人的考え！！！これなら何も怪しまれない！！






何故地雷の話をしたかって？
────ここで太宰さんの地雷らしきものを踏み潰すどこぞの夢小説を腐る程読み漁ってきたからだ…！！



「じゃ私は？」



太宰さんがニコ、と自分を指さす


「太宰さんはー…」



敦君ガ少し考え出す



きたな…とうとうきたな…！戦場という場が…！
ココ、ここだ！！ここだよ！！
ごクリ、と心の中で喉を鳴らす


『(ほんとに此処で気を付けなきゃ私太宰さんに怪しまれてthe・エンドだヤバいよ気をつけなきゃだよ死んじゃうよ太宰さんに疑われるとか辛すぎて死ぬ)』




と、自分が鬼気迫る感じで考え込んでいる時には、既に敦君が太宰さんの前職を考え込んでいた



考え込む私と敦君(私に関しては別件で考え込んでいるのだが)を見かねた国木田さんは、無駄だ、と口を挟む







「武装探偵社七不思議の一つなのだ
此奴の前職は」


「確か、最初に当てた人に賞金が出るんですよね？」





凄いよねぇ70万とか
ほぉら食いついた敦君が此処に。





「賞金？！」


「そうなんだよ、誰も当てられなくて膨れ上がっている」




ぷへーっていう効果音ピッタリな態度で喋る太宰さん。くっそ、可愛い、流石私の最推しだよ、愛でてぇえええ！！




敦君が太宰さんに詰め寄る
待ってどっちか私にポジション変わってお願い




「因みに懸賞金は如何程…？！」
『わ、私も気になります』

一応なんか喋んねぇと



「参加するかい？賞典は今──70万だ」

「(なな！じゅう！まん！！)」
『たか…！』

一応なんか喋んねぇと(２回目)

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