苦労の記録４９ ページ49
※結構シリアス
────ｻﾞｼｭ
赤い鮮血が舞い散る
私の血だ。赤い。嫌になるほど赤い。
私はこの色が嫌いだ、自分の目が嫌いなのだ
鏡を見る度いつも嫌悪感を抱いていた
綺麗な赤色の目だね？やめて、嘘をつくな。
こんなの唯の濁った血の色じゃないか。
不気味すぎて嫌になる
…ああ、１人、いたな
私の目は茜色で綺麗だと、バレバレの励ましの嘘をついた人が。もし許されるのなら本当にこの瞳の色を茜色と捉えていいのだろうか。
今となってはその励ましの言葉が嘘かももう分からないし、聞くことも叶わない。
聞けない？叶わない？
やだ
やだ
会いたい
頭の中で駄々をこねる
───
────────
私の左腕が熱さを感じる
咄嗟に左腕を盾にしたのだ
何故そうしたか？私にも分からない
『(…痛い)』
私の腕に自分の血がツゥ、と流れ出る
…今だけこの色が好きになれそうだ、なんて。
あ゛あー…シリアスは似合わないなぁ
てかなんで私死にそうになってるわけ？
ここで死ぬわけないでしょ？
ここで死ねるわけないでしょ？
巫山戯んな調子乗りやがってイケメンが。
体に喝を入れる
不思議と体はもう動ける
痛いけど、何も感じないのだ
志賀が目を見開いてる
私が立ち上がっている
客観的に物事を見れてる
これなら、今なら
□
□
□
□
───────ﾋｭ
瞬間、風が吹く音が聞こえた
私が刀を振るう音だった
体が勝手に動いてる気がする
私は今だ驚いてるような志賀と激しく刀の打ち合いをする
もう切り傷がつけられても分からない
遠くで刀が打ち合う甲高い音が聞こえる
私の吐息の音が聞こえる
志賀のたじろいだ声が聞こえる
…呼吸が聞こえる
───ｶｷｨﾝ
打ち合いの中
志賀の氷の刀が手から抜けた
『(───今だ)』
見逃さない、私はすぐさまその隙を狙って
足技をかけて転ばせた
志賀が床に仰向けに倒れる
身動きができないよう私がその上に馬乗りする
志賀の紫色の瞳と
私の瞳が交差する
初めて志賀の瞳を見た気がした
志賀の瞳はどこか淋しげだった
志賀の唇が動いた
私の耳には届かなかったけど、動きで分かった
確かに志賀はこう言った
□
□
「──殺せよ」
私の刀が、月明かりに照らされて光る
綺麗な満月の日だった
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ブラコン - かっかｯこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがｯ! (2018年7月21日 22時) (
レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
杏 - めっちゃおもしろいですね！ 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - ３７ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです！夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます！これからも頑張ってください！ (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メガネ第2号 | 作成日時：2017年12月31日 19時
