苦労の記録40 ページ40
とはいえもう私は疲れた、それは芥川も太宰幹部の訓練を受けたから同じだが…
ちゃっちゃと終わらせよう、と思い
ある事を思いつく
そのアイディアに自然と口元が緩んでく
まずはこれだ、と思い芥川に向かって喋り出す
『さっきさぁ…何故太宰さんはあんな奴をとか言ってたけど…
太宰幹部の行動意図を理解しようだなんて…
あんたこそが愚者なんじゃないの?』
口にした瞬間、強い憎悪と殺気。
まるで、今スグにでもここにあるもの全てを壊してしまいそうな、それ程の強さ
「…貴様…ッ!」
芥川は、そりゃもう凄い形相で私を睨む
鬼だ、鬼のようだ。怖い、助けて
でも…
『(これでいい)』
怒った時ほど行動は読みやすい
分かりやすい挑発に乗ってくれたものだ
今されてる攻撃もワンパターン
これで決めてやる、という感じに一気に黒獣が襲ってくる
『(今だ)』
ここで私はある事をする
なんだと思いますか?一回やったね、そーいや
───まぁ、その時は消されたけど
ガチャン、と金属音がする
それを乗せてる肩から落ちてしまいそうだ
青く光るそれを出す
とん、と上に飛び、空中から見定める
狙った場所に標的(私)が突然いなくなった芥川は、驚いた表情で此方を見る
「いつの間にッ……?」
あーこれでやっと
『おっそいんだよ、僕くん』
言い返せる
スコープの十字に芥川がピッタリ収まると同時に引き金を引く
青く光るバズーカの引き金を。
ガチャ、
『ふ、きと、べぇ!!』
───ドガァアアン!
『…ヒット…ッ!』
…シュー、なんて銃口から気の抜けた音が聞こえる。
…メッッチャ吹っ飛んだな
まぁもろ当たったし暫く気絶してるでしょ…
土煙が晴れ、バズーカの狙い場が見えてくる
見えたものに私は大変困惑した
壁がぶっ壊れてるのだ
…やべええええ!!めっちゃ建物とか壁ぶっ壊れてる!!どうしようやばいよ絶対誰かに怒られ…いや、訓練場所だから平気じゃね?うん、多分平気だ!だって幹部様も大層壊してるもの、うん、大丈夫大丈夫…!とはいえ見つかったら困るからね、一応もう帰ろう、うんそうしよう
と、自分が怒られないがために、怪我した芥川を結局そのまま放置して家に帰ろうと足速にその部屋を出た。知らない知らない、私知らない、明日に備えてもう寝よう
じゃあな僕くん
───壁の所から一人の唐変木が全て見ていただなんて、知る訳が無い
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ブラコン - かっかッこいいっ兄に思わず抱きつきましたぁ〜。ぶたれたし、抱きつきたくなかったよ〜!けどけど、イラストがッ! (2018年7月21日 22時) (レス) id: e9f72c513a (このIDを非表示/違反報告)
杏 - めっちゃおもしろいですね! 殺せば、勝ちなんだのところ吹きましたwww 渚君www (2018年7月4日 0時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
いんこ - 37ページの下らへんに中也のとこで「だうしな」になってます (2018年1月29日 16時) (レス) id: 4376bf785f (このIDを非表示/違反報告)
信乃(プロフ) - イラストかきました。どぞ→ http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/6/8/768eaacc1415e24c7349773e07126187.jpg (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3baa51b5a2 (このIDを非表示/違反報告)
自殺嗜好(プロフ) - めっさお気に入りです!夢主ちゃんのリアルな突っ込みが気に入ってます!これからも頑張ってください! (2018年1月25日 11時) (レス) id: f37f9cdf35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メガネ第2号 | 作成日時:2017年12月31日 19時