『歌|い|手|』 拍節器に口遊む 『あ|ら|き』 2

聞き耳…… ページ6

休憩後、荒城さんは
「しばらくアイコス休憩するわ〜」と言い、喫煙所にいた。



なりやら真剣な顔をして
スマホを見てたので話しかけなかった。



ちょっと眉間にシワがあるのが
真剣さが伺えた。



私と話していた時の
シャキーーーンから
ヘナァーーーに変わっていたのが
ちょっと可愛く見えた。




店長に
「休憩後は楽器のメンテナンスを頼むね」と言われたので楽器室に向かった。




ん〜……楽器が沢山ある！


テンション上がる〜♪




目を輝かせながら
楽器を一つ一つメンテナンスしていた。









どれくらい経っただろうか。






楽器を触るのに楽しくなり
気づいたらメンテナンスが全て終わり
知らず知らずのうちに弾いていた。




急にドアが開き
私が店長かと思い、焦っていると
赤髪の見られた人が立っていた。





その人は一瞬驚き






「あっ……やべっ」と言い逃げた。









気づいたら自然と追いかけていた。




すぐ追いつき、後ろから抱きしめていた。



その人は
「は……はっやwww」と言い大人しくしていた。


ちょっと息を乱れながら2人で笑いあった。


"なんで逃げたんですか？"と聞くと


「好きな人の演奏をこっそり聞きたかったから」と返ってきた。




なんだよ……好きな人って…………





「今 顔真っ赤だよ？」



そう言い優しく口付けしてきた。

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