同居中のアイドル【大野智】 ページ4
ちょっと前までは汗ばむ季節だったはずなのに。
台風が来たせい？
「うぅ…」
…思わず声が出てしまう程、すごく寒くなった。
今は秋。
だけど、冬のような寒さ。
パジャマはもこもこしたあったかいのに替えて。
ベッドの掛け布団も増やした。
寝室に向かい、もう寝よう、と思った矢先。
大野「一緒寝よっか」
とろん、とした眠そうな目の智くんが入ってきた。
「…帰ってたの？…おかえり」
大野「ただいま」
「…」
今朝仕事へ行った時と同じ服の彼。
たった今帰ってきたらしい。
「お風呂は？」
大野「仕事場にあったシャワー室で浴びたからいい」
ぽいっとバッグを隅っこに投げ捨ててる。
乱暴。
…機嫌悪いの？
「服着替えたら？…っていうか、いつもみたいにソファで寝ればいいじゃない」
大野「やだ」
「…」
“やだ”って…。
んっ、と尖ってる唇。
……可愛い(笑)
大野「…なに笑ってんの」
「智くんの口、尖ってるよ(笑)」
大野「……」
と。
「…っぁ、寒…」
急に寒気が。
ぶるぶる震える。
大野「…寒いなら運動しよっか、二人で」
「…え？」
大野「えっちしよ？」
「っ！？//……智くん？」
大野「Aが好き」
むぎゅ、と抱きしめられた。
「っ//」
智くんの香りに包まれる。
甘い。
大野「…好き」
「っぁ」
低い声で囁く。
耳たぶを舐められた。
大野「スイッチ入れたのはAだかんね」
「そ、んなの…知らない……あっ、」
大野「えろい顔で誘ってんじゃん」
「そんな顔してない！！//」
大野「嘘。してた」
妖しい微笑み。
大野「俺以外に見せたらお仕置きだから」
「っん」
がぶり、と首筋に噛みついてくる。
それも結構な強さ。
…歯形残ってるかも。
大野「覚悟しろよ」
そのままふかふかのベッドへと押し倒された。
fin.
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作者ホームページ：http: 作成日時：2014年9月30日 10時
