北のお利口さん(誤字修正) ページ9
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２秒くらい考えてみたけど壁を伝うように真上を見上げたら
窓のような空洞が見えたので
入り口から入るのは速攻で諦めて魔法使いらしく飛ぶことにした。
左右の移動は無いから箒を取り出しても触ることも跨ることもせず
片手で握ってぶら下がったまま上昇していく。
ずっと視界を遮っていた塔の石垣が開けて
目の前に当の内部が露わになるので両足を蹴り上げるように
足から入り込むと上昇するにつれて大きくなっていた声がはっきりし始めた。
入り込んだ地は螺旋階段で両足が一段ズレて大変立ちにくい。
「なっ…！！」
「こいつ…窓から突然！？」
「地上何メートルだと思ってるんだ…」
「間違いない、こいつも魔法舎の魔法使いだ…！！！」
「魔法舎の、魔女だ…ッ！！！！」
ざわつき、騒ぎ立てる中央の国の兵たちがうるさい。
騒音苦情でも立ててやろうかしら。
心の中では文句をたらしつつ私は彼らにニッコリと笑みを振りまく。
「あらあら、こんばんは。夜更けまで大変そうですね。」
嫌味ったらしく「お勤めご苦労様」と文字列では彼らを労わった。
私は別に人間に対して否定的でもなければ好意的ともいえない。
たまたま同じような形をしているだけの全く別の生命体…
その辺の獣や小動物、魔法生物とかと同じように思っている。
だからか、人間との関係性に…「共生」に興味がない。
確かに彼らの様子を見て良くも悪くも情緒を左右されることもある
微笑ましかったり、軽蔑したり、引いたり、きゅんと来たり…
だが、別に一緒に生活したいとか
関わって生きていきたいか、うまくやっていきたいかと言われると…。
…深く干渉はしたくないけど時折鑑賞はしたい、みたいな。
上手くやれないなら関わらないで生きればいいし
上手くやりたいのならそれ相応に媚を売ってくればいいよ。
北の双子さんのお膝元で暮らしてる人間とかはそうじゃない？
というか北の国は環境的に人間の力だけで生きてくのが難しい
…となると、そりゃ加護をくれる魔法使いに媚びるよね
中央は王子様があれだし市民に敵意はない。根が真っ直ぐなのもある。
南は…おばあちゃん達曰く魔法使いも人間も温厚で、ある意味理想形？
東は厳しいかな…かなり南と対照で閉鎖的。
西は…人によるか、楽しければ割とどうでもいい人多いし。
私は、好意的に接するなら合わせてニッコリできるし
怯えたり、敵意を振りかざすなら「あっそ」って感じ。
北生まれにしては私、お利口さんだからね。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます。その辺がお好きなのですね…今後の描写の参考にしてみます！ (2022年12月19日 20時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。シャイロックとオーエン、双子との絡みが楽しみです🙂 (2022年12月18日 22時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - Senaさん» 長らくそのままにしていたコチラの作品に反応頂きありがとうございます、コメントがあるとやる気が出るので嬉しいです…！2章が良すぎて出戻り夢小説ですがちまちま更新するのでお待ちいただけますと幸いです！！ (2022年5月19日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - わ、わ、久しぶりの更新ありがとうございます！ (2022年5月19日 6時) (レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - �盒兇気�» 感想コメントありがとうございます！こちらのババア(見た目詐欺)夢主は自由人として書いておりますので、内面を気に入っていただけたようで嬉しいです。自分のペースで、ではありますが頑張ります！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月12日 18時
