十人十色の魔力 ページ5
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数刻前まで≪大いなる厄災≫と対峙していた私たち「賢者の魔法使い」
何がどうしてか、年長者含め理解できずにいるが
今年の≪大いなる厄災≫は強く、押し返すのには苦労した
それどころか、被害も尋常じゃなく半数の魔法使いが死んだ。
若い子は特に魔力欠乏状態。
年長者勢では東の呪い屋さんが若い子を庇って重傷。
重症のファウストに出来ることといえば
包帯の隙間からから湧き上がる毒々しい煙、その傷を鎮めることだろうが
オズにも、双子にも、私にも対処しきれず
賢者の力が必要だとわかるや否や、賢者を連れてくる！と若者二人…
中央のカインと東のヒースクリフが足元も覚束ないのに名乗り出た。
魔法を使わずにその状態で何ができると
指摘を食らうも引き下がる様子もなく
押し負けた北の双子に私が呼び出されて「仕事」を命じられた。
それが先程から言う「役得」だ。
私が得意としているのが「魔力の質を変化させる」こと
まるでリップの色は「赤」といってもそれぞれが違っているように
繊細に、質を変化させる
まぁ、野蛮な男連中には無理でしょうね。
だから今の状態で魔法を使えば危ない、そんな状態だった上記の二人に
キスを通して、その子たちにあった魔力を吹き込んだ。
二人ともいい具合に照れてくれるから楽しかったわぁ…。
そんなわけで私の「やりたい」である【キス】と
私の「するべき」である【各々に合わせ質を変化させた魔力の譲渡】
それがいい具合に重なり合って「役得」になったのだ。
…まぁ、北出身らしい「ぶっちゃけ」を唱えるならば
死んだ彼らの
若者たちは「ついさっきまで話していた仲間」を食らうのは難しいか
なにより、２人はそれでよかったとしても
意識のないファウストには他人の魔力の塊であるマナ石を
自分の力に変換、消化する力はないし、無意味だ。
カインとヒースクリフが飛び出していった直後
またも双子に呼び出され、今度は意識がないファウストに
私の意識が飛ばない程度、でも可能な限り多くの魔力を譲るキスを落とす
唇を合わせ、繋いだ口から私は魔力を送るが
勿論、毒素にやられている彼からもその毒気を喰らってしまい
若干気持ち悪さ、不快感を感じた。
…せっかくのキスなのに不快感をあおるなんて最悪だ。
そう思えば、やはり自分のための「快楽」以上に
「仕事」として仲間を救済した、という意味の方が強いのでは？
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます。その辺がお好きなのですね…今後の描写の参考にしてみます！ (2022年12月19日 20時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。シャイロックとオーエン、双子との絡みが楽しみです🙂 (2022年12月18日 22時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - Senaさん» 長らくそのままにしていたコチラの作品に反応頂きありがとうございます、コメントがあるとやる気が出るので嬉しいです…！2章が良すぎて出戻り夢小説ですがちまちま更新するのでお待ちいただけますと幸いです！！ (2022年5月19日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - わ、わ、久しぶりの更新ありがとうございます！ (2022年5月19日 6時) (レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - �盒兇気�» 感想コメントありがとうございます！こちらのババア(見た目詐欺)夢主は自由人として書いておりますので、内面を気に入っていただけたようで嬉しいです。自分のペースで、ではありますが頑張ります！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月12日 18時
