北の魔女のお気に入り ページ15
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ふんわりとふくらみを孕んだ服の袖部がキュッと引かれる。
正確には小さく摘ままれている、賢者様に。
おずおずと、小さな勇気を振り絞ったような
不安げで困っているようで、戸惑ったような微かに揺れる瞳が私に向けられていた。
「あの…、何かを犠牲にとか、そんな…。私そんな大層なものじゃ…」
彼女はただ普通な価値観で
自己肯定感が低いとかそういうのじゃない気がする。
ただ、普通に誰かの犠牲の上に立つような大袈裟な者ではない
そう言いたかっただけなんだろう。
ヒースクリフたちの反応と言い
私の発言はそんなにオーバーだっただろうか？
何か誤解を生む前に何か言葉を返そうと思ったが
先程までほくそ笑んでいた口達者な西の先生が私の代わりに口を開いた。
シャ「お気になさらないで、賢者様。
彼女はただ単に言葉を誤って使う大臣に不快感を感じていただけです。
あくまでも、彼女の言葉は彼女のために使われたものですから。」
「ねぇ、そうでしょう？」というように細められた目
その中に潜む、瞳孔がこちらに向かって横へスライドした。
まぁそうですけどね。否定はしませんけどね。
「あとは…気に入った子たちの端麗な顔
その表情を歪ませたのが気にいらなかったから、かしら？」
「え……？」
シャ「ふふ、口説くのは後にして下さいね、あまり時間がないので」
「ふふふ、残念。」
賢者様の同様の声にニッコリと笑顔で返してみたが
釘をさすように笑顔のシャイロックに
現状で最大の問題「時間がない」事実を突きつけられる。
そういわれてしまえば私も大人しく課題解決に向かわなければならない
緊迫するはずの状況下で笑顔でいる私とシャイロックの間で
賢者様は少しうろたえたように、視線を彷徨わせ、少しの間視線を落とした。
数秒ともいえない間落ちた視線はふと持ち上げられ
その視線は背後のシャイロックを通り過ぎ、更に後ろの２人へ向いた。
真っ先に、賢者様のもとへ集まったヒースクリフと、カインの方へ。
「よく分からないですが…。みなさんの方についていきます。」
その意志は固いというには不安定。でも決して軽いものではなかった。
目は口程に物を言う、とはよくいったもの。
カ「本当に！？」
ヒ「いいんですか！？」
二人の反応に思わずシャイロックと私は苦笑い。
若者とはどうにも素直で可愛らしい。
驚きから歓喜へ二人の感情が移行した時
同じく、驚きから動揺し反発するように再度大臣サマが口を開いた。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます。その辺がお好きなのですね…今後の描写の参考にしてみます！ (2022年12月19日 20時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます。シャイロックとオーエン、双子との絡みが楽しみです🙂 (2022年12月18日 22時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - Senaさん» 長らくそのままにしていたコチラの作品に反応頂きありがとうございます、コメントがあるとやる気が出るので嬉しいです…！2章が良すぎて出戻り夢小説ですがちまちま更新するのでお待ちいただけますと幸いです！！ (2022年5月19日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
Sena(プロフ) - わ、わ、久しぶりの更新ありがとうございます！ (2022年5月19日 6時) (レス) id: 61121e16fc (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - �盒兇気�» 感想コメントありがとうございます！こちらのババア(見た目詐欺)夢主は自由人として書いておりますので、内面を気に入っていただけたようで嬉しいです。自分のペースで、ではありますが頑張ります！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月12日 18時
