第八十八譚 ページ38
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荼毘は、氷室が自分で思い出すまで、こちら側に引き入れるつもりはなかった。だが『亡霊卿』に持っていかれるとなると話は別だ。
「冗談、言うなよ…」
氷室は頭を抱えて、ソファに座り込んでしまった。
「冗談じゃねえよ、そこの荼毘が気持ち悪いくらいに調べ尽くしてんだ。なあ？」
と死柄木が荼毘に話を振ると、荼毘は「まあ」と。淡々と返事をした。そんな荼毘をキッと睨みつけた氷室。立ち上がって、荼毘の胸ぐらを掴む。
「なんで黙ってやがった。知ってて黙ってたんだろ」
低い声で荼毘に言うと、荼毘はくつくつと笑い始める。何がおかしいんだこの野郎、とでも言わんばかりに、掴んだ胸ぐらを自分の方に引き寄せ、睨んだ。
だが荼毘は口角を上げたまま。
「黙ってたも何も、おまえが勝手に忘れてただけだろ。なァ？マフィアのコンサルタント」
マフィアのコンサルタント、と。荼毘は確かにそう言った。
コンサルタントとは。言うなれば『参謀役』『顧問役』と言ったところだ。マフィアの業績を上げるため、指示や作戦などを助言する人物。
つまりは、マフィアのブレーンとも言える。またはマフィアの頭目の右腕と言っても過言ではない。
「あんたらが嘘をついてるっつー可能性は？」
にわかに信じ難い様子の氷室。それもそうだ。その事実を突きつけられただけで、一切覚えてはいないのだから。
「ねえな。この状況で嘘は必要ないだろ。それにおまえ、」
荼毘は何かを言いかけたが、やめてしまった。胸ぐらを掴む氷室の手が、本当に、本当に僅かに…震えていたからだ。
氷室の表情は、長くて白い前髪のせいで見えない。その震えだけ感じ取れた。荼毘にだけ伝わった氷室の震え。
氷室は、雑に荼毘を離すと「そうかよ」といつも通りの声色で言って、また笑った。
「生憎だけど、事実を突き付けられただけじゃ何の力にもなれねーんだわ。どうにか思い出させてくんね？」
氷室は変わらず、生意気な態度で死柄木に言う。その言葉を聞き、死柄木は不気味に頬を釣り上げる。
「だとよ、ドクター。診てやってあげてよ」
死柄木が『ドクター』というと、吐き気が唐突に氷室を襲った。謎の吐き気に耐え切れず吐いてしまったと思えば、口からは黒い泥のような液体が出てくる。
「んだこれ…きっしょ…」
息を切らしてそう言う。そしてこれは以前、トガヒミコが吐いたものと同じだと気付く。氷室は黒い液体に包まれ、どこかへ転送された。
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χCielχ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ヤッターーー！！！！逆巻やったな推し入りだぞ！！ありがとうございます…佐藤拓也さんは…いいですよね…☺️ (2022年1月1日 19時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» そうなんです…！逆巻についてもいつかちゃんとやりたいですね…！！おおおおおまわりさん！！！？？お巡りさん！！！推し警察お巡りさんありがとうございます逮捕！！！！(？？？？) (2022年1月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - χCielχさん» とりあえず逆巻さん推しになりますね！()佐藤拓也さん...いいですね！あいそう！！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 532289bdd0 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 - χCielχさん» そうなんですね！いや〜逆巻さん………相澤先生と雄英で出会ったなんて………！逆巻さんと相澤先生ーーーーーーーーーーーー！！！！好きっすわ！！(推しが増えた。好きだと思ったら推しにする。これぞオタク)←お巡りさんこいつです！！このオタク危ない奴です！！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page50 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» ふふふ逆巻は昔雄英高校の先生だったのもありそこで高校生の相澤先生と会ってたんです…！！(新情報)次の更新くらいには氷室が何を言ったのか明かすつもりです！！逆巻は意外とそうなんです…あと怖いところもあるのでおまわりさん！この男です！(？) (2021年12月31日 1時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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