Desire４９ ページ49
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ある日。リヴァイが書類に目を通して居ると。
「リヴァイ〜！」
ノックもせずに部屋の扉を開け、バァンと壮絶な音を立てて入って来たハンジ。リヴァイはいつもより更に顔を顰め、かなり不機嫌そうに舌打ちをする。
「うるせぇぞクソ眼鏡。何だ」
不機嫌そうなリヴァイなど気にも留めず、何やら楽しげな表情でずかずかとリヴァイに近付き、口早に言葉を彼に投げ掛けた。
「聞いてくれ。三日前、壁の外で彷徨いて居たって言う青年が居ただろう？ほら、駐屯兵団が保護したって言う！保護された翌日に105期の訓練兵に変則で配属されたって言う変な子の話！」
「興味無ぇな」
興奮するハンジの言葉を受け流し、書類に目を通し続ける。
「相当な腕らしい。一日で首席候補に上がる程だ。なんでもその子がね、我々調査兵団を志望していると来た。ね！下見！お手並み拝見でもしに行こうじゃないか！」
「行かねえ」
「はぁい決まり！！」
ハンジがぐいぐいとリヴァイの腕を引き、無理矢理連れて行く。抵抗も面倒に思えたリヴァイの不機嫌そうな顔はそのまま、訓練場へと向かった。
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エレン・イェーガーを始め、104期の後輩にあたる…第105期訓練兵がその名の通り訓練する場。本日は兵団の花、立体機動訓練である。
森の中、巨人の模型のうなじを削ぐと言った、実践に近い訓練。
リヴァイとハンジは森の中、巨人の模型が三体同時に出現するエリアで見学していた。リヴァイは腕を組み、興味無さそうにして揺れる木々を見ている。
そんな場所に、何も知らず人一倍早く立体機動でやって来た訓練兵の青年。
青年の目の前に、三体の模型が同時に木々の影から現れる。青年は何食わぬ顔で、すぐ隣の木にアンカーを刺して直撃を免れる。凄まじい判断力である。
木を蹴りガスを噴射して、勢い良くうなじの部分を深く削ぎ落とす。出来に誇る事もなく、青年は次の模型のうなじに直接アンカー突き刺して回転し、その遠心力で削ぎ落とす。最後は刃を逆手に持ち、目にも止まらぬ早さで片付けた。
たっ、と地面に着地した青年。
ちらりとリヴァイとハンジに目をやると、黙って居たリヴァイが声を放つ。
「…今のはガスの使い過ぎだ、ガキ。名前は」
青年は敬礼をする。
「…第105期訓練兵、ザック・ディザイア。ご指導、有難う御座います」
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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