Desire１６ ページ16
__
「そうか…それなら…仕方ない」
事情を話してなんとかミカサに納得してもらった。
「やけに親しいな、Aとミカサ…、どういう関係なんだよ？」
ジャンが興味津々にそう聞いてきた。
「Aは私の事を好きと言ってくれた」
「Aテメェ！！！」
「は！？バッ…、ミカサ！あれは…！ジ、ジャン！違うッ！」
ジャンが馬に乗りながら俺の胸ぐらを掴んだ。
器用だな。
「畜生羨ましいッ！これがイケメンのライフか！！」
「意味わかんねぇ！？」
口論していると、急に全身が殴られた感覚に襲われ、吹き飛ばされた。
巨人だ。巨人が広範囲に腕を振り、俺とジャンとミカサを吹き飛ばした。
もろに受けたジャンは、体制を立て直すので精一杯だった。
ミカサも体制を立て直していたが、女の子にあまり戦わせるわけにはいかない。
前方に3体、後方に1体か。
馬はもう使えない。
立体起動で逃げれるような木も建物も無い。
戦うしか無い。
「ミカサ！後ろの1体、行けるか！！」
ミカサは俺を心配したが、頷き、後ろに走って行った。
でも、何故だ。
何故目の前の巨人は動こうとしない？
俺を襲おうとしない？
奇行種か…？
でもこの3体奇行種なんて…。
すると、1体が俺より大怪我を負ったジャンの方に走って行った。
「ジャン！！…あんの巨人、俺は無視かよ！」
立体起動を使って、ジャンに向かって行った巨人を仕留める。
あと2体。
上手く装置を使ってうなじに辿りつき、
「っでやぁッ！！」
深く削ぐ。
残り1体！…何故俺を襲わない！！
ジャンやミカサの方に行く前に、
「…く…そッ！！」
と、刃を巨人の目に向けて投げる。
それを咄嗟に、力を振り絞ったジャンが仕留めにかかる。
「おらぁッ！！」
仕留めたあと、ジャンは膝をついた。
「ジャン！」
「っと、…力、入んねぇ…お前、すげぇな…俺より小せえくせに…」
「…うるせぇ、歳はお前より上だ。」
「はは、まじかよ…」
すると、ミカサが走ってきて、
「A、ジャン、大丈夫だった…？」
「ん、全然平気」
「A、無理はしないで、貴方は私が護る」
「畜生羨ましいこの野郎！！」
バッとジャンが起き上がった。
「ぷっ、はは！…何だよ、元気じゃん！」
「あ、あぁ…この俺がヘバる訳ねぇ！」
…それにしても
巨人は…何故…。
__
桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 544人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
