Desire１２ ページ12
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「あのさアルミン、あれ何て言うんだ？」
俺は、夜空に広がる無数の光を指した。
「あぁ…あれは星って言うんだ。小さく見えるけど、実はこの壁内より大きいんだ」
「へぇ〜、あり得ない話だな」
「それがあり得るんだよ！星以外にも、壁外には、僕たちの知らないことがたっくさんあるんだ！」
アルミンは、目をキラキラさせてそう言った。
「はは、アルミンは物知りなんだな」
「い、いや、そんなことは…」
「なぁ、もっと聞かせてくれよ！人類の知らないこと、壁の外のこととか…俺、壁の外に居たけど、森のことしか知らないから…」
すると、アルミンは勢いをつけて頷き、
「もちろんだよ！」
と言った。
「Aの髪、綺麗な桜髪だよね？何でその色が桜髪って言うとね、桜っていう、大きな木の花があるんだ！その花が、Aの髪の色と同じだから、桜髪ってなったんだ。
僕は実際に桜を見たことがないけど…君の髪を見て、桜って綺麗なんだな、って思えたよ」
「…桜……」
アルミンが語るには、桜は暖かい時期に咲くらしい。
今のこの季節は咲かない。
「…見て、みたい…」
「…い、いくらでも見れるよ、これから！壁内で咲いてるのは見たことがないけど、きっと…きっといつか必ず見れるよ！」
初めてだった
人の話で、こんなにも高揚感が得られるのは。
「あぁ、必ず」
辺りが少しずつ明るくなってきた。
建物に戻ろう。
俺はアルミンに手を振り、アルミンも手を振った。
部屋に戻る途中、誰かの部屋に灯りがついていた。
「…誰の部屋だったか…」
そろ〜っと覗いてみると、
…昼間の眼鏡！！
まずいいいい！
…何やってるんだ？こんな時間までやることがあるのか？
…何か書いてるな…。
「…分かってるよ、そこにいるんだろう？」
ヒィィィィ！！
…まてまて独り言かもしれない、ていうか、誰がいるのかも知らないからここはスルー…
「ねぇ？A」
何で名前知ってんだ、何で分かったんだ！
そ、そりゃ分隊長だから名前くらいは分かるよねー…。
「…別にストーカーとかじゃないですから…その…」
「うぉお、ビンゴー！本当にAだったぁ！勘で言ったら合ってたみたいだねぇ！」
こいつ…！！
「部屋入りなよ？」
嫌だね、入るつもりはない。
「入んないと悪戯しちゃうぞ？」
「入ります失礼します」
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桜の花言葉
『高貴』『清純』『私を忘れないで』
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にゃるす。 - 真面目に泣きました…… 感動です！！こんな素晴らしい作品を作ってくださった作者様に感謝です！！ありがとうございます！！(人 •͈ᴗ•͈) (2022年6月9日 22時) (
レス) @page50 id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぴりおどさん» 節子…それ涙です…(戯れ)ありがとうございます嬉しいです…！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴりおど - 目から汗が…凄く面白かったです！ (2021年11月20日 21時) (レス) @page50 id: d35dddd041 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 僕さん» ありがとうございます....！！涙していただけてとても嬉しいです…！ (2021年4月30日 17時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
僕 - 感動しました。涙が止まらないです！ (2021年3月31日 9時) (レス) id: 9ca767eafd (このIDを非表示/違反報告)
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