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「お客さんはピザまんか肉まんどっちが好みですかね?ちなみに
今お熱いのはピザまんです」
「やめろ!選んだ方投げる心算だろ!」
北森は得意の営業スマイルで、コンビニの店員らしく爽やかに笑っている。
「やだなあ。俺そんな事する奴に見えます?」
「そう云う奴にしか見えねぇよ!つーかさっさと会計しろ!」
北森も新人とは云えコンビニの店員だ。明らかな未成年に酒を
買わせる理由にはいかない。売った事がバレれば面倒だからだ。
「嫌です」
「…じゃあ代わりに答えろ。そしたら買わねえ」
「どうも」
中原は気になっていた。ポートマフィア内では余り知れ渡って居ないが、北森は酒を操る異能力者だ。
どれ程の規模で操れるか知れないが、ミミックの残党の死因である『急性アルコール中毒』を引き起こせるのは、北森以外に検討が付かない。
この説が本当ならば、北森は…人を殺せる異能を保持していると云う事だ。
「如何考えても手前だ。ミミックの残党を処理したのは。答えろ、意図は何だ」
幸い、この時間帯は客が居ない。店内は中原と北森の二人だ。
中原は猛獣の様な視線を北森に向けた。答えなければ、嘘を
云えば、噛み砕かれそうだった。
北森は静かに溜め息を吐く。
「…簡単ですよ、織田くんが安心して眠れる様に。マフィアに手を貸した理由じゃない。
織田くんも坂口くんも治くんも居ないマフィアなんて、酢豚に豚肉が入ってない様なものだし」
亡き織田の為、会えない太宰と安吾の為、ただそれだけの為に…北森は自らを危険に晒し、手の内を明かした。
「手前…本っ当に太宰バカだな。いや三人バカか?」
「あは、有難う御座います」
「褒めてねぇ」
中原は腕を組み、何か考え始めた。そうして思い出した様に声を発した。
「手前をとっ捕まえて牢獄にブチ込む」
元より北森はポートマフィアの敵、『隼』だ。開放されたのでは無く逃げ出したのだから、それが妥当だ。
「ちょ、話を聞いてください」
北森は焦った様に両手を前に出し、中原を落ち着かせるようにする。
「俺は銃を捨てたんですよ、もう二度と持つ気も無い。と云うか持てない。脅威じゃないでしょ?」
これ程の射撃の鬼才が銃を持たないと云うのも勿体無い話だ。
ミミックの残党を処理したと云う借りもある。それに、
「見逃してくれたら、極上の赤ワイン飲ませてあげる」
と来た。
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χCielχ(プロフ) - 桜月さん» 昔の作品ですが、自分でも書いててすごく楽しかった思い出があります😌キャラの濃い夢主君でしたが楽しんでいただけたようで何よりでございます!出会うことが出来て良かった作品と言っていただけて本当に嬉しいです、見つけてくれて有難うございました! (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 北森くんと太宰さんの関係が少しせつないけれど、、でも微笑ましくて、、腹黒で太宰さんloveな素の北森くんがとっても最高でした!!本当に涙なしでは読めなくらい感動しました!このような素敵な作品や北森くんに出会うことができて本当に良かったです!大好きです!! (2021年11月18日 21時) (レス) id: 125cb29da4 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - やっさんさん» その三人ともちろん安吾さんも北森の大事な人になっています!!北森はめちゃくちゃ意地悪な子ですへへへへ...!黒の時代のミミックと対峙した所は原作、それ以外は全てオリジナルでございます!約9割ほどがオリジナルかと思われます!続編は完全オリジナルです!!! (2019年9月11日 22時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - 北森くんの心を、太宰さん、織田作之助さん、中也さんの、三人でとかす物語ですね。北森くんの性格はおもぃっ切り意地悪のようですね汗。原作沿いのようですが?とりあえずハッピーエンドで続編ですね。余談?マフィアが、マリオカートで勝負って笑笑。 (2019年9月11日 20時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 刹那さん» すすすす全て!?ありがとうございます…!こーくんですか!依存すごいですがありがとうございます嬉しいです! (2019年4月21日 14時) (レス) id: 7ff5a81624 (このIDを非表示/違反報告)
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