【番外編】とある日常 ページ37
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「トントーン!トントォォオオン!!!」
「なんやうるっさい!」
バン、と勢いよく扉を開ける。
トントンの方が煩いじゃないかなんて思ったけど口にはせず、
「グルッペンが居ないんだけど!」
「…またかあいつぅぅう!!!」
さっき以上の大きな声に思わず耳を塞ぐ。
わぁ、ご立腹だ。
今日はまた、グルッペンを探すのに外出だな。
なんだかんだこの時間が楽しみでもある。
「今日は誰呼ぶ?」
「…お前楽しんどらんか?」
「そ、そんなことないよー!ほら、真剣にね!探さなきゃだし?人手が必要でしょ?ね、トントン!」
明後日の方向を見ながらバレないように誤魔化したのに何故か疑いの目をかけられる。
トントンすぐ私の心読むからやだ。
「…はぁ。確かショッピ君がおったやろ。ロボロ、ショッピ君俺んとこ向かうように伝えてくれへんか。」
「りょーかい。あ、それとグルッペンなら裏口から出
ていったで。」
「それをはよ言わんかい!」
「結局見失うやん!」
インカムで喧嘩をしているトントンそっちのけでさっき廊下で見かけたショッピ君に向けて連絡を取る。
「あ、ショッピ君?」
「ん、どないしたん?」
「グルッペン探しに行くの一緒に行って欲しいんだけど、いい?」
「…ええよ。そっち向かうわ。」
快諾してくれた所で万事解決。あとはトントンを落ち着かせてグルッペンを探すだけだ。
恐らく背後で聞こえていたトントンの声でショッピ君からしたら場所なんかすぐわかったのだろう。
「トントーン、ショッピ君もう来るって。」
「お、そうか。」
3徹に加えて進まない業務に苛立ちが溜まりすぎてすぐに爆発するトントン。本当今回のグルッペンの逃走はある意味いい気分転換になりそうだ。
「ほんっまに頭痛いわ…」
「え、大丈夫?熱?」
とんとんの懐に入り込んで手を額に当てようと伸ばした瞬間、パシッと腕を掴まれた。
「ね、熱はあらへん、」
「?そう?顔赤いけど。」
すぐさま離された手をまた伸ばすが綺麗に躱される。
ここまで避けられると逆に触りたくなるんだけど。
「イチャイチャしとるとこ申し訳ないんすけど、いつグルッペンさん探しに行くんすか。」
「あ、ショッピ君お早い。」
「誰がイチャついてるんやショッピ君。」
さっきとは比べ物にならないくらい真っ赤になったトントンがショッピ君に迫っていった。
仲良いなぁ。
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです!!!(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…![ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけて何よりです(;A;)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<。)またよろしくお願いします! (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です!勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです! (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます!もうそろそろ終盤です!お付会いの程お願いします!(>_<。)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼雨茶 | 作成日時:2019年11月14日 9時