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[Side:グルッペン]

城内はまるで人類の終わりかのように人は慌ただしく動き回り、まったくもって現状を把握しきれない状態まで陥っていた。
兄さんの行方不明、ショッピの負傷、ゾム、大先生、シャオロン、ひとらんの原因不明の病、ロボロの救出、一度にここまで幹都がやられるとは、これはなにか、誰かが動いている。

…どこだ、隣国のリベリカか、偵察をしていたバシラスか、しばらく前に戦争になったレプロか、それどもモルディアか。

いったいどこが、いや、個人の可能性は…?

「ン…グルッペン!」

「っ、すまん、なんだ。」

集中のあまり完全に自分の世界に入り込んでいた。トントンが心配そうな表情でこちらを覗いているのに気が付かないなんて。

「ショッピ君、帰ってきとるで。ぺ神の所におるって。行こう。」

「そうか、分かった。」

椅子にかけていた上着を取り、部屋を出る。どうか誰一人として欠けないでほしい。




[Side:トントン]


「入るぞ。」

「お、ショッピ君グルさん来たで。」

「っす。」

ショッピ君の声!よかった、生きとったんやな。
二重の扉を潜ってショッピ君とぺ神の前に出た。
姿を見れば腕と足に包帯が巻かれているのが見えた。

「お疲れ様っす。」

「お疲れ様やないでショッピ君。大丈夫なんか?」

「こんなんかすり傷っすよ。」

「アホ言うな腕は弾が貫通しとるし、太腿は弾が2発も入り込んでる。しかも相当遠方から撃ったんか骨で止まっとる。摘出すんのほんまにしんどかったんやけど。」

コツンとショッピ君の頭を叩いたぺ神の表情はなかなかに深刻そうであった。

「だそうやな。まぁ安静にしとけ。そんな怪我で何をしろと言うつもりもない。」

グルッペンも安心した様な表情で踵を返して部屋を出ようとした。

「どこ行くん?」

「他のメンバーの様子もみようと思ってな。トントンはショッピとおってくれ。」

「分かったわ。」

この事態をいち早く収束させようとあらゆる手段を考えているであろうグルッペンの姿を見て自分も何かしなければと考える。

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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです!!!(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…![ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけて何よりです(;A;)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<。)またよろしくお願いします! (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
- とても続きが気になる物語です!勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです! (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます!もうそろそろ終盤です!お付会いの程お願いします!(>_<。)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼雨茶 | 作成日時:2019年11月14日 9時

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