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｢では俺の仲間に｣
今！
｢ならないっ｣
グルッペン・フューラーの背後から首を切ろうとした仲間…否、元仲間を切った。
恐らくグルッペン・フューラーを殺して私も殺して手柄をあげようとしていたのだろう。
仮にも1度見逃してもらった命、そのぶんは返さないと、私としても腑に落ちない。
｢…これで貸し借り無しです。｣
咄嗟に動いたのであろう幹部たちは目を点にしてこちらを見ていた。
近くまでは来ていたのだろうが後一歩足りないところで踏みとどまっていて。
因みに私の足元には矢が刺さってる。恐らく糸目の彼が放ったのだろう。
当たってたらやばかった。冷や汗止まらない。
｢ふ、アッハハハハハハ！！！！その動体視力と思考力…欲しいゾ！やはり殺すのは惜しい！…そうだ、賭けをしようではないか！｣
先程より饒舌になり、まるで新しいおもちゃを見つけた子供のようにはしゃぎ出した。その笑みは先程のように試すようなものではなく、心の底から笑っているように見える。
｢ゾム。｣
｢へーい｣
グルッペン・フューラーの背後から現れたのは先程私の首にナイフを添えていたフードの男だった。
｢A・ヴェルディ。ゾムに勝って脱出しているか、いなか。どちらに賭ける？｣
負けず嫌い、そう言われればそうだとしか言えないが実際のところ本当に負けたくない一心である。
｢…私が勝って、脱出している。｣
｢ほう、ならその逆に賭けよう。負けて、俺たちの仲間になる。｣
そう言ってグルッペン・フューラーが合図をすればゾムという男は一目散にこちらにナイフを振りかぶってきた。
いくら幹部で強いといえど、私だって錬成を怠っていたわけではない。女と男だからと言って女が負けるかは分からないのだから。
｢避ければ、負けない。｣
ひらりと身軽に躱せばそれと同時にゾムも追いついてくる。
速い、けど。まだいける…！
右、左とナイフをふられるが、距離を置くために下がれば当たることは無かった。
｢！やるやん｣
｢舐めてかかってるのはそちらでは？｣
お互いが目を光らせて笑みを浮かべる。少しだけ楽しいなんて思ってしまったのは、今までこんな互角に闘える相手がいなかったからかな。
でも体力は男には劣る。早めに決着をつけなければ。
服の裾をたくしあげて予備のナイフを取り出す。
持ち方を替えて、姿勢を低くする。
向こうもこちらの動きの変化に合わせて体制を変える。
これで勝てれば…！
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
