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｢なんだ気がついてないのだな。ならば説明してやろう。｣
｢…必要ありません｣
｢必要ある。何も知らないまま殺すなんて酷だろう？｣
グルッペン・フューラーが手を挙げると私の周りにいた男達は武器を下ろし、元いた場所に戻って言った。
｢まぁ座りたまえ。｣
｢…何を考えているのですか。｣
こちとら殺そうと目論んでここまで来たのにまるで客人扱い。これじゃあ調子が狂うし、何よりやりづら過ぎる。
｢お前が俺を殺すメリットが無いことを、説明してやろう。｣
崩れない口角にまた眉間に皺が寄る。仕方なく対角線上に座ることにした。
｢一つ、お前の人質の話だ。｣
｢！なんで、それを…！！！｣
ダンッ、と机を叩くと、上に乗っている燭台が跳ね上がり小刻みに揺れた。
これは私と国王しか知り得ない話だ。それなのに、なんで…！
｢さっきも言っただろう。知っている、とな。｣
｢っ…！｣
まさか本当だなんて、思いもしなかった。知っていたとしても所詮紙の中だけの記録だけだとばかり予測してしまっていた。
｢捕らえられているのは母親と弟だったな。そしてあの二人を殺されたくなければグルッペン・フューラーの首を持ち帰り、差し出せと。｣
｢…だから、なんですか。｣
｢ひとつ言っておくとお前の母親も弟も既にいない。｣
｢…は？｣
頭が真っ白になる。何を言っているんだ、この男は。
｢あの愚王は手中にも収めないで嘘をいっているということだ。｣
｢そうじゃ、ない。いないって、どういう｣
｢お前の知る場所には、もう居ない。｣
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レラ - 面白かった!! (2020年5月2日 14時) (
レス) id: c77952c361 (このIDを非表示/違反報告)
あずき・FB - 初めまして、めっっっちゃくちゃ好きです！！！(唐突な告白イベ) メイドになるっていう設定も凄いそそられます…！[ps.因みに続編見れなくて何回か意識がぶっ飛びました((( あぁ…非ログ勢はつれぇよぉ…(心の叫び)] (2019年12月13日 1時) (レス) id: 8e99c8eed5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて何よりです(；A；)続編も楽しみにしていただけたら幸いです(>_<｡)またよろしくお願いします！ (2019年12月4日 20時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - とても続きが気になる物語です！勝手ながら、いつも更新待っています!(’-’*)♪これからの展開がとても楽しみです！ (2019年12月4日 17時) (レス) id: ccb5120fa0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼雨茶(プロフ) - 優里愛さん» コメントありがとうございます！もうそろそろ終盤です！お付会いの程お願いします！(>_<｡)ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e407861195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼雨茶 | 作成日時：2019年11月14日 9時
