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彩side(中2)

『・・・お兄ちゃん、どうかした、の?』

沈黙に耐えきれなくなって、勇気を出して聞いてみた。

するとお兄ちゃんは、目を丸くした。

え、、、私なにか変なこと言った?

「どうかしたのはお前だろ。・・・なんかあったのか?」

今度は私が目を見開く番だった。

・・・気づかれてた。

いや、今ならまだ、誤魔化せるかもしれない。

お兄ちゃんが気を使ってくれたのは嬉しかった。

届いていないと思ってた心の叫びが、届いてたのかなって。

・・・でもね、お兄ちゃん。もう手遅れなんだよ。

本当ならば、泣けるだけ泣いて、お兄ちゃんに全部話して、助けてって言いたい。

でも、それができない。

自分でもなんでできないのか分からないの。

きっと私ね、誰かへの頼り方を忘れちゃったんだ。

『・・・ちょっと最近、勉強が難しくなってきて。
でも大丈夫。お兄ちゃんもあったことあるでしょ?みんながいるから。』

ううん、みんなにもね、言えなかった。

集合で言える機会は何度もあったのに。

お兄ちゃんは納得してないみたいだったけど、引き下がってくれた。

ほんと、バカだよね、私。

助けてほしいのに、助けを拒むなんて。

『お兄ちゃん、』

「・・・ん?」

ごめんね(ありがとう)。』

その後、私は幾分、気持ちが軽くなり、家まで送ってもらった。

「あ、そうだ。」

ん?

お兄ちゃんは友達の家に泊まりに行こうとして、振り返った。

「これやる。予定入っていけなくなっちまったから。」

『あ、ありがと。』

渡されたのはどうやら、ライブのチケット。

家に入って、そのライブを検索してみた。


『____________歌い手、ライブ、と。』

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MadCat(プロフ) - ききょうさん» ありがとうございます!実はつい最近、再開したばかりでwこれからもがんばります!! (2020年9月10日 20時) (レス) id: 635a11a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - MadCatさん、初めまして。突然ごめんなさい、ききょうと申します!語彙が繊細でとっても素敵なお話ですね…!とても楽しませて頂いております!笑 長々とすみませんでした…これからも更新頑張ってください!応援してます!!長文失礼しました。 (2020年9月10日 17時) (レス) id: 41db9f3d9e (このIDを非表示/違反報告)
25253 - 更新頑張ってくださいね! (2020年3月16日 14時) (レス) id: 130d6e5757 (このIDを非表示/違反報告)
MadCat(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!!!更新ペース、定まりませんが、頑張ります!!! (2019年10月6日 18時) (レス) id: 36fa550942 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - このお話とっても好きです!頑張ってください!!!応援してます! (2019年10月6日 17時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MadCat | 作成日時:2019年9月17日 14時

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