10 ページ11
Aside
・
『(まだ身体震えてる…)』
もう23時
消灯時間なのに眠れそうにない
入浴セットを片付けながら深呼吸する
コンコン__
誰かがドアをノックした
『はい』
ドアを開ける
『賢ちゃん…どうしたの?』
白布「今日様子が変だったから、心配で来た。」
『!ありがとう…//』
・
・
私と賢ちゃんは自販機のある休養スペースに来た
二人で並んでベンチに座り
暫く沈黙が続く
白布「あの宮侑ってやつ…」
その名前に思わずビクッと反応する
賢ちゃんを見ると切なそうな表情だった
白布「知り合いなの?」
目を伏せる
どう説明すればいいんだろう…
事実を話すわけにはいかない
でも賢ちゃんをはぐらかす様な事はしたくない
白布「悪い…話したくない事ならいいから」
『中学の時、嫌がらせされてたの』
白布「えっ」
これくらいなら…言ってもいいよね
白布「嫌がらせって…」
表情を見られたくなくて
ベンチから立ち上がり賢ちゃんに背を向けた
『そんな大した事じゃないよ?ふざけてからかわれる程度だったけど、ちょっと嫌な思い出なの…。』
おどけた様に笑うと
突然後ろからふわりと抱き締められた
白布「…大丈夫、俺が側にいるから」
『…っ』
白布「無理して強がらないで」
賢ちゃん…本当に心配してくれてるんだね
『ありがと…っ…』
涙声になってしまった
賢ちゃんの体温を感じ心の底から安心して
ずっとこのままでいたいと思った
__この現場を宮に見られていた事には気付かずに
・
283人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
stgy - 終わり方、めっちゃ好きです! 相手のことを想いすぎると、間違った愛になるんやな…と改めて気付かされました…… (2021年6月28日 23時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
紗痲(プロフ) - ふ、ふーんそういう、ねぇ?うん、予想はねうんうんしてたしてた。うん、あはは〜 (2020年9月27日 22時) (レス) id: b7f700878d (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - 佐野濱典中毒さん» ありがとうございます!!!切ない夢主ちゃんとツム…堪能してください! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 91687a0e53 (このIDを非表示/違反報告)
佐野濱典中毒(プロフ) - 更新待ってました!ツムと夢主ちゃん切なくて続きが気になります(> <) (2020年2月21日 20時) (レス) id: 40be193d41 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - チョコ下さい人間さん» 久々にコメント通知が来ていて、飛び上がりました!!わぁぁありがとうございます((´∀`*))これからも更新頑張ります! (2020年2月14日 19時) (レス) id: 91687a0e53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤ずきん | 作成日時:2017年1月16日 1時