捕獲対象【天童覚】

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天童side







Aを好きになったのは
初めて大会で見た時








本人は全く気付いてないけど
青城の奴ら皆んなが
愛しそうにAを見てた







明るくてキラキラの笑顔で








《愛される星の元に生まれた子》って
いるんだなと思った









それと同時に、

‘‘こんな子に愛されたい”









そう思ってしまった









『天童…さん…っ…』









俺の話を聞いて
Aの大きな目からぽろぽろ涙が溢れる







自分の為に泣いてくれている嬉しさと
切なさとで胸が締め付けられた









Aを抱き締める









俺よりずっと小さいけど
まるで俺が抱き締められてるみたい









『…私、ずっと天童さんだけが好き』







ああ、もういい








その言葉が聞けただけでも







十分だよ、A









『だから…全部あげる…っ…』









天童「え…」









『天童さんが不安にならないように
全部あげるから……』

＿＿＿＿だからそんな悲しい顔しないで？









Aの透き通るような甘い声が









心の奥底にまで染みこんでいった








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