捕獲対象【天童覚】

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目を瞑る






真っ暗だけど
全然怖くない







唇に柔らかい感触がして
溶けるような
痺れるような甘い感覚がした






離れては、角度を変えてまた重なる






何これ…息苦しい






でも、もっとして欲しい









唇を軽く吸われて
ちょっとくすぐったくて恥ずかしい






小さなリップ音と同時に唇が離れた





視界が涙でぼやける





天童さんは愛しそうに私の髪を撫でて

「その顔、やっぱ好きなんじゃん。」



って、クスクス笑う。





ああ、この顔
この笑った顔好きだな





大きな身体も





腰に添えられた大きな手も






いっつもヘラヘラしてるけど
実は誰よりバレーに真剣なところも






本当は全部好き







天童「正解はクリスマスでーす…

てことで、クリスマスデート行くよね？」






ゆっくり頷く






この気持ちは本当に厄介だ






理性で物事を判断できなくなる







それでもね、思っちゃったの







『迎えに来てくれて、嬉しかった…』







天童「お…！？」







天童さんにぎゅっと抱き着く。








『好き、大好き＿＿＿覚』






天童「ッ！？////

……ず、ズルすぎぃぃーーーッ！！！！////」





もう後先考えられなかった







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