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「今までも好意を抱いてくる生徒はざらにいたが、はっきり態度を変えて突き放してきた……けど、おまえといるとうまくいかねェ、おまえが嫌なやつだったら、ただの見返りを求める生徒だったらどんなに楽だったか、何度か考えた」
ローの中で自分は良い生徒判定。
でもそれは逆に言うと、良い生徒としてしか見てないと言う事。
良いやつだと思われている。だから余計に辛い。
これからフラれるのが。
ぎゅうっとスカートの裾を掴む。
離したらきっとくしゃくしゃになっているだろう。
何かを掴んだりしていないと不安に押しつぶされそうだった。
流れが出来ていて、このままだと………
『……っ、あの、一個聞きたいことがあるんですけど』
「なんだ」
『………教師じゃなかったら付き合ってくれましたか……？』
ローは何も言わなかった。
ただただ落ち着いて、こちらを見つめたまま。
ああ、ずるい。この人は。
歯を噛んで覚悟を決めた。
逃げてはいけないと思ったからだ。
帽子を脱いで、もう言ってしまおう。と前を見る。
この際言える事は言っておいた方がいい。
『結局、そうじゃないですか……たしかに、教師が生徒に手を出すのはどうかと思います。先生の突き放すっていう選択は真っ当だと思います。でも先生っていつも教師だからとかではぐらかして誤魔化して、向き合ってくれないじゃないですか…立場とかそういうのじゃなくて私は先生の本心が聞きたいんです…！！』
「……………」
彼の返しを待った。
この時間が妙に長く感じる。
フラれるんだろう。覚悟なんてものはできてないが、さぁ来い。
「……おまえはおれの考えてきたこと全部抹消するな？」
『……え？』
予想していた展開と全く違う展開だった。
戸惑いともう怒るどころか呆れられたのかと深刻な事態になったかと焦る。
呆れられるなら怒られた方がまだいい。
ローの言葉の意味の把握に時間がかかる。
「ああ、そうだ。教師だからおまえとは付き合えねェ。甘い考えやその場の雰囲気、衝動で行動するわけにもいかねェ、だからそれなりの答えを考えてきたってのに……おまえはことごとく嫌なとこついてくるな」
ここでローは憂鬱なため息をつき、眉間に深い縦じわを寄せた。
これこそ呆れるに近い怒りだろう。
途端にAは怯える。
普通に怖い。
『え、いや、あの…な、なんかすいません…』
恐縮し、譲るように頭を下げる。
「………よし、決めた」
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はるさめ(プロフ) - あの、最初の6~7ページかが名前になってて設定した名前に変換されてません。そしてこの作品凄く面白いですね！まだまだ最初部分しか見れてませんが…頑張ってください！応援してます！ (2023年3月1日 15時) (
レス) @page7 id: 299e20c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - あんちょろさん» コメントありがとうございます！遅いですが夜勤頑張ってください！夜更新が多いので気長に待っていただければ…送別会は割と力入れるので楽しみにしていてください！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ききぽんぬさん» コメントありがとうございます！読んでいただいて光栄です！お気に入り登録もありがとうございます😭更新頑張ります！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 夜勤なうなのにもう送別会編が気になって眠れません（夜勤だから寝るな！） (2022年10月21日 23時) (レス) @page45 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ききぽんぬ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！昨日、この作品と出会ってめちゃくちゃおもしろくてあっという間に全て読みました！続編が出来るということでとても嬉しく思います(*´﹀`*)嬉しいお知らせが届くのを楽しみにお気に入り登録させていただきました。これからも応援してます！ (2022年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 79ed02044f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月5日 21時
