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ほどなくして止まった。
後ろを振り返るがルフィもローもいない。
全力疾走した直後で、息が整わない。
ほっとため息をつく。
それと同時にこれからどうしようかと考える。
とりあえず教室に戻ってナミたちと合流を……
教室向かって歩き出した時だった。
「さっきロー先生とルシア先生が一緒にご飯食べたの見た？」
「えっ！？マジで！？」
一通り回ったのか、廊下で話し込む女子生徒たちがそんな会話をしている。
立ち止まりそうになった。
だが廊下で立ち止まると、人の邪魔になる。
歩くスピードを遅くした。
「てかねぇねぇ、ルフィくんから聞いたんだけどさ！」
聞いて聞いてと気合の入った髪型をした右端の女の子が他の友人たちに身を乗り出す。
「ルシア先生って、ロー先生の初恋相手らしいよ！」
瞬間、みぞおちを打たれたように声も立てられなくなった。
初恋。
ローに嘘をつかれていた。
ただの先輩後輩ってだけではなかったのか。
嘘つき。
「マジで！？」
「ルフィくん嘘つけないから本当じゃん？」
やはりルフィは話していて、ルシアの思惑通り。
ああ、うんそうか。
美男美女でお似合いで、私は全体的に普通で、生徒で。
悶々と考え込むうちに階段に到着した。
あとは降りて左に曲がればすぐに自教室だ。
階段は混んでいて、親子連れや保護者らしき人、他校の生徒。
と、上の階から中学生らしき男子グループが急ピッチで階段を降りていく。
あまりにも速いからぶつかりそうで横にずれるが、最後の1人と肩がぶつかり、体制を崩す。
体が大きく揺れて、落下していく。
このまま階段から落ちれば骨折はするか、最悪死ぬかも。
咄嗟に手すりを掴んで踏ん張ろうとするも手が届かず落下が続く。
周囲の人々も時が止まったように動かない。
せめて、先生から返事聞きたかったな。
嫌いでもいいから。
まぶたを閉じた時、落下運動が止まった。
お腹から脇腹にかけて感触を感じる。
誰かが支えてくれていた。
そのことに気がつき目を開くと、本当に止まっている。
後ろからの支えなので顔が見えないが、お腹を支える手を見て、
『え』
声を漏らした。
恐る恐る振り返ると、息を切らして、もう片方の手ではAが掴めなかった手すりを掴んで自身を支えていた。
その者がかぶっていた帽子がぱさっと静かに地面に落ちる。
『ロー…、、せんせー』
金色の瞳が必死そうにこちらを見つめる。
紛れもなくローだった。
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はるさめ(プロフ) - あの、最初の6~7ページかが名前になってて設定した名前に変換されてません。そしてこの作品凄く面白いですね！まだまだ最初部分しか見れてませんが…頑張ってください！応援してます！ (2023年3月1日 15時) (
レス) @page7 id: 299e20c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - あんちょろさん» コメントありがとうございます！遅いですが夜勤頑張ってください！夜更新が多いので気長に待っていただければ…送別会は割と力入れるので楽しみにしていてください！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ききぽんぬさん» コメントありがとうございます！読んでいただいて光栄です！お気に入り登録もありがとうございます😭更新頑張ります！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 夜勤なうなのにもう送別会編が気になって眠れません（夜勤だから寝るな！） (2022年10月21日 23時) (レス) @page45 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ききぽんぬ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！昨日、この作品と出会ってめちゃくちゃおもしろくてあっという間に全て読みました！続編が出来るということでとても嬉しく思います(*´﹀`*)嬉しいお知らせが届くのを楽しみにお気に入り登録させていただきました。これからも応援してます！ (2022年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 79ed02044f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月5日 21時
