検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:66,858 hit

□文化祭 ページ8

.


校内が微かにざわめき始める。


鼓動が高まり、心臓が跳ねる。



文化祭が始まる。



Aは最初の、午前のシフトでその他のメンバーも今か、今かと始まりを待っている。



教室は全体的にレトロな雰囲気で飾られていた。

看板は中学の頃、美術部だった生徒が書いたもの。

流石のクオリティだった。


チェック柄のクロスを敷いて、机を並べ、100均で買ったお洒落な雑貨が中央に置かれている。


開始まで、1分を切った。



『お客さん来るかな?』



緊張した気持ちをどうにかしようと百合に話しかける。



「入らなかったら笑えるね」



そんなことを話した。


すると、教室のスピーカーが鳴った。





「Good Moorrrnin!



ヘイガイズ!!準備はここまでいよいよだ!!


今日は1日無礼講!!
学年学科は忘れてハシャげ!!



そんじゃ皆様ご唱和下さい!!




雄英文化祭開幕!!」




プレゼントマイクの叫び声が全校に響く。


華やかな曲が流れ出す。





「みんながんばろー!」




「おおっ!」
「イェーイ!!」




文化祭の色に染まったノリノリな男子が掛け声がする。

みんなが拍手をし、各々持ち場に着く。



程なくして、廊下に人通りが生まれる。


保護者、親子連れ、本校の生徒。


非日常が校内に全てに伝わり、賑わいが生まれる。


じゃんけんに負けた百合が、入口で営業スマイルを浮かべ、呼び込みを始める。



と、


「やっば、白川さんだ」

「めっちゃ美人…」



他クラスの男子生徒が足を止め、呟く。


百合が美人だということを皆忘れてはいけない。


百合はそれを見逃さない。



「よろしければドリンクでもどうですか?」



満面の美人顔の爽やか笑顔。

これには思わず、女子もキュンとする。


男子には効果的面。



「「もちろんです!」」



男子生徒は百合に夢中になりながら、店内に入って行く。



「2名様入りまーす」



1人入れば、あとは簡単だった。

そこから、レストランは大繁盛となる。



.

・→←□爆豪勝己の様子



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (191 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
615人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おにぎり。 | 作成日時:2021年10月23日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。