爆豪勝己の偽彼女？【爆豪勝己】 (ページ4)

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『爆豪くんはなにするの？』

「あ？」

話が噛み合ってないのに気がつき、

『文化祭』

と付け足した。

帰り道、爆豪に寮の入り口まで送ってもらっていた。

会話らしい会話はあまりしないのだが、今日は珍しく話が弾んだ。

普段は爆豪の適当な相槌で(あー、とか、おう)会話が弾まない。

いえば、爆豪のせいであった。

「菓子出す店」

『へー、飲食にするのは共通だねぇ』

「テメェ」

『ん？』

「文化祭のスケジュール決まったら教えろ」

____なぜ？

そんなことを思いつくが、深く考えず、

『ああ、うん、分かった』

教える約束をした。

あっという間に寮に着く。

爆豪がプチ階段を登る手前で止まる。

『じゃあ』

「………テメェ、………」

『なに？』

「ネックレス、着けとけよ」

『え、うん？毎日着けてるけど…？』

「……チッ」

くるっと後ろを向いて帰って行ってしまった。

__？

やっぱなんかしたかな…

「………………」

そんな爆豪の後ろ姿を、他の人が見てるだなんて知る由もなく。

『……爆豪くん、なんか、、なぁ…』

つい独り言を呟いた。

「あ、おかえり〜」

クラスメイトの佐藤ちゃんがどこかへ出かけるのか、ドアを開けて出てきた。

「あ！王子！」

遠くからでも、爆豪の後ろ姿が、分かるらしい。

乙女の視力はすごい。

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