愛され長男(BTS) (ページ16)

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練習生時代8 ページ16

YG side

ないです。そう答えたジョングクはAヒョンのことが大好きだ。それはもうわかりやすいぐらい。

今日はAヒョンに褒められただの、今日もAは綺麗でカッコよかっただの、クサズに飽きもせず話しているし、それにしょっちゅうマンネラインでAヒョンは1番誰が好きかで喧嘩してる。

YG「逆にお前なら挨拶以外返してくれなかったらどう思う？」

JK「ショックです。」

誰がどう見ても、ジョングクがAヒョンのことが大好きなのは明確で周知の事実だ。ただ1人を除いては。

そう。ヒョン自身そのことに全く気付いてない。
なんなら、嫌われてるとすら思ってそう。
それはまぁ仕方ない。あのヒョン、超がつくほど鈍感だから。周りの変化にはすぐ気づく癖に、自分のことになると全く分かってない。

ジョングクが耐えられずヒョンとの会話を早々に切り上げて走っていくたび、あいつは幸せそうな顔をするけど、Aヒョンは少し寂しそうな顔をする。その後すぐ切り替えて俺らと話したりするからそのことに気付いてるのはきっと俺だけ。

そりゃ溺愛してるマンネにいつも逃げられたら傷つくわな。ジョングクは俺たちのマンネで俺だって可愛いと思ってる。でも俺は同じようにAヒョンだって大切だ。
ここはヒョンのために人肌脱ぐか。

YG「Aヒョンも同じ気持ちだったんじゃねーの？」

そういうと、絶望と言わんばかりの表情をするジョングク。

JK「そんな、そんな僕はAヒョンが大好きで…。」

YG「それに、最近おかしいってことは、いつまでもそんな態度取られたから流石にAヒョンも愛想つかしたんじゃね？」

まぁ、そんなこと絶対にないけど。
ただただ、寂しいだけだと思うけどな。

そう言った後、ジョングクはさらにこの世の終わりのような顔をする。
ちょっと意地悪しすぎたか？

JK「僕は、どうすれば…。」

YG「これから頑張ればいいだろ。」

JK「これから…？」

YG「今までヒョンが話しかけてくれたように、お前もヒョンに話しに行けばいいだろ。」

JK「でもそんなことできない…。」

YG「じゃあ一生このままでいいのか？」

JK「それだけは嫌です！」

YG「じゃあ頑張れ。Aヒョンが話しかけられて無視するようなそんな人じゃないのはお前が1番わかってるだろ？」

JK「…僕、頑張ります！」

そう言ったジョングクは今までで1番いい顔をしてた。